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弊社は、昨今の車両電子化に伴う、様々な電子ディバイスが搭載されている車両に対し、特にエーミングと言われるキャリブレーション作業やEV対応などに対応出来る設備と技術を有し、業界の垣根を越えた研修やセミナーを実施。また2024整備事業者アワード大賞受賞。オートバックスグループ研修施設、テュフゴールド工場、ARC東京研修センターなど様々な活動をしております。

なぜSBDは、検証を繰り返すのか。電子制御装置整備(エーミング)が制度化されてから数年が経ち、多くの整備事業者が対応を進められています。インターネット上でも、「ガラス交換後にはエーミングが必要」「レーダー交換後には調整が必要」といった情報を...
08/07/2026

なぜSBDは、検証を繰り返すのか。

電子制御装置整備(エーミング)が制度化されてから数年が経ち、多くの整備事業者が対応を進められています。

インターネット上でも、「ガラス交換後にはエーミングが必要」「レーダー交換後には調整が必要」といった情報を目にする機会が増えました。

これらの情報は、自動車ユーザーに電子制御装置整備の必要性を理解していただくうえで、とても重要な情報です。

しかし、私たちSBDが日々向き合っているテーマは、少し違います。

私たちが知りたいのは、

「なぜ、その作業が必要なのか。」

ということです。

整備要領書には、作業手順や測定値、使用するターゲットなどが示されています。

もちろん、それらを遵守することは電子制御装置整備の基本であり、最も重要なことです。

しかし、整備要領書には書かれていないことがあります。

それは、

「メーカーは、なぜその条件を指定しているのか。」

という設計思想です。

例えば、カメラ高さを入力する車種があります。

なぜ入力するのでしょうか。

ターゲット高さは、なぜ共通なのでしょうか。

その入力値は、システム内部でどのような演算に利用され、画像認識へどのような影響を与えているのでしょうか。

ミリ波レーダーではどうでしょう。

レーダーはターゲットだけを見ているのでしょうか。

周囲の反射物や乱反射は、本当に測定へ影響しないのでしょうか。

床面のわずかな高低差や照度、設置環境は、本当に結果へ影響しないのでしょうか。

こうした疑問に対し、「整備要領書に書いてあるから」で終わらせるのではなく、自ら検証し、理解すること。

それがSBDの技術に対する姿勢です。

だからこそ私たちは、日々の業務の中で実車検証を積み重ねています。

床面を測量する。

3Dレーザーで車両位置を確認する。

照度を測定する。

ミリ波反射を可視化する。

吸収材による環境変化を比較する。

それらは、新しい設備を導入することが目的ではありません。

品質へ影響する可能性がある要因を、一つずつ理解し、一つずつ管理するためです。

そして、もう一つ継続して取り組んでいるテーマがあります。

それが、

純正機材と汎用機材の比較検証です。

現在、多くの優れた汎用診断機や汎用ターゲットが販売されています。

私たちは、それらを否定する考えはありません。

むしろ、その技術の進歩によって電子制御装置整備が広く普及してきたことは、業界にとって大きな価値だと考えています。

だからこそ、私たちは比較します。

純正機材と同じ結果になるのか。

車種によって違いはあるのか。

システムによって差はあるのか。

診断内容や学習結果、DTCの扱いに違いはあるのか。

SGWやDoIP、オンライン認証など、新しい電子制御へどこまで対応できるのか。

こうした比較を行う理由は、機材を評価するためではありません。

その機材を使用した結果、メーカーが意図した安全性能を適切に復元できているのか。

それを確認するためです。

電子制御装置整備は、「調整が完了した」という表示だけで品質を判断できるものではありません。

重要なのは、その結果をどのように確認し、どのように説明できるかです。

整備要領書どおりに作業したこと。

適切な環境で作業したこと。

使用した機材が適切だったこと。

調整前後の状態を確認したこと。

そして、その結果を記録として残し、第三者へ説明できること。

これからの電子制御装置整備では、こうした「品質を証明する考え方」が、ますます重要になると私たちは考えています。

SBDでは、設備や診断機をゴールとは考えていません。

それらは、安全性能を確認するための「計測手段」です。

本当に評価すべきものは、その先にある車両の状態であり、整備後に本来の安全性能が適切に復元されているかという一点です。

だから私たちは、今日も検証を繰り返します。

一つの結果に満足することなく、測定し、比較し、分析し、考察する。

その積み重ねが、より確かな電子制御装置整備につながると信じているからです。

電子制御装置整備は、まだ発展の途中にある技術です。

だからこそ私たちは、整備要領書を基本としながら、その背景を理解し、技術として積み重ね、業界全体の品質向上に貢献していきたいと考えています。

検証は、知識を増やすためではありません。

お客様へ、本来あるべき安全性能をお返しするためです。

【エーミング作業レポート】リヤ周りの修理でもエーミングは必要? ~スズキ整備要領書が示す「軽衝突」の考え方~ADAS(先進運転支援システム)のエーミングというと、「フロントガラスの脱着や交換を実施していないからエーミングは不要」と考えられて...
07/07/2026

【エーミング作業レポート】

リヤ周りの修理でもエーミングは必要? ~スズキ整備要領書が示す「軽衝突」の考え方~

ADAS(先進運転支援システム)のエーミングというと、

「フロントガラスの脱着や交換を実施していないからエーミングは不要」

と考えられているケースが少なくありません。

しかし、スズキの整備要領書には、この考え方だけでは判断できない重要な記載があります。

今回は、リヤ周り修理後に実施したデュアルセンサブレーキコントローラのエーミング作業をご紹介します。



■車両情報

スズキ アルト HA36S
令和3年2月登録

実施作業

・リヤ周り修理

実施エーミング

・デュアルセンサブレーキコントローラ エーミング調整



■使用機材

【診断機】
・ABG NANO-BT(OBD検査用スキャンツール)

【機材】
・ホワイトボード
・ツールプラネット製カメラターゲット
・3Dレーザー
・スタッフ
・デジタル距離計

【安定化電源】
・シューマッハ



■リヤ周りの修理でもエーミングが必要な理由

今回の車両はリヤ周りの修理です。

一般的には、

「フロントガラスを脱着していない。」
「フロントガラスを交換していない。」

という理由から、エーミングは不要と判断されることがあります。

しかし、スズキ整備要領書の

「コントロールシステム → デュアルセンサブレーキサポート → 注意事項 → デュアルセンサブレーキコントローラ取扱時の注意」

には、次のように記載されています。

「軽衝突でもデュアルセンサブレーキコントローラの軸ずれが発生する可能性があるため、DSBS作動表示灯が点灯又はインフォメーションディスプレイに“システム一時停止”を表示していなくても、デュアルセンサブレーキコントローラのエーミング調整を行う。」

つまり、

警告灯が点灯していないことが、エーミング不要の根拠にはならないということです。

メーカーが求める整備品質を確保するため、今回は整備要領書どおりエーミングを実施しました。



■整備要領書値と実測値は一致するとは限らない

今回の作業で、特に重要だったポイントはこちらです。

整備要領書に記載されているカメラ高さ入力値は1,296mm。

一方、実際にスタッフと3Dレーザーを使用して測定した実測値は1,308mmでした。

その差は、

+12mm。

さらに整備要領書では、

* おもりの中心出し精度:±4.0mm以内
* メジャー位置合わせ精度:±2.5mm以内

という高い設置精度が要求されています。

このことからも、メーカーが求めているのは「概ね合っていればよい」というレベルではありません。

今回のように整備要領書値と実測値に12mmもの差異がある場合は、実測したカメラ高さを入力値として使用することが適切と判断し、実測値1,308mmを入力してエーミングを実施しました。

車両個体差やサスペンションの状態などにより、実際のカメラ高さは整備要領書の参考値と一致しない場合があります。

だからこそ、実測が重要なのです。



■メーカー基準に沿って調整・確認

ABG NANO-BTへ各入力値を設定し、エーミング調整を実施。

調整完了後は整備要領書どおり、走行による自動調整まで実施しました。

データモニタでは、

✅ エーミング実施状態:実施済

✅ 自動調整実施状態:実施済

となったことを確認し、正常終了です。



■SBDの考え方

ADAS整備では、

「経験上、大丈夫。」

ではなく、

「整備要領書に何と記載されているか。」

これが最も重要です。

そして、その整備要領書が求める高い精度を満たすためには、

* 車両中心線の設定
* ターゲット位置
* ターゲット高さ
* カメラ高さの実測
* 入力値の確認

これら一つひとつを確実に行う必要があります。

SBDでは、メーカー基準を忠実に再現できる設備と測定機材を使用し、一台ごとに最適なエーミングを実施しています。

「見えない安全」を守るために、測るべきものは確実に測る。

これからもメーカー基準に基づいた確実なADAS整備を提供してまいります。

【エーミング作業レポート】~リヤバンパー交換後に必要となる「ソナーエリア検査」~近年の軽自動車にも、安全運転支援システム(ADAS)が標準装備される時代となりました。「リヤバンパーを交換しただけだから大丈夫」そう思われがちですが、ソナーセン...
07/07/2026

【エーミング作業レポート】

~リヤバンパー交換後に必要となる「ソナーエリア検査」~

近年の軽自動車にも、安全運転支援システム(ADAS)が標準装備される時代となりました。

「リヤバンパーを交換しただけだから大丈夫」

そう思われがちですが、ソナーセンサーを搭載した車両では、交換後にソナーエリア検査が必要となる車種があります。

今回は、その作業事例をご紹介します。



■車両情報

ダイハツ ミライース LA350S
令和6年8月登録

実施作業

・リヤバンパー交換

実施エーミング

・ソナーエリア検査



■使用機材

【診断機】
・AUTEL MaxiSYS MS909

【機材】
・ABNLオリジナルボード(アルミ複合板)
・バンザイ製 センターサポートナビ

【安定化電源】
・BOSCH BAT6120



■ソナーエリア検査とは?

今回実施した「ソナーエリア検査」は、一般的なターゲットを使用したエーミングとは少し異なります。

診断機を用いてソナーECUを検査モードへ移行し、車両後方に専用ボードを正確な位置へ設置することで、ソナーが正常な検知エリアを認識できているかを確認する作業です。

センサー自体を交換していなくても、リヤバンパー交換後には必要となるケースがあるため、整備要領書に従った作業が重要になります。



■正確な位置決めが作業品質を左右します

ソナーエリア検査では、

✔ 車両中心線

✔ ボードまでの距離

✔ ボードの設置位置

これらを正確に合わせる必要があります。

SBDでは、

バンザイ製センターサポートナビを使用し、車両中心線を高精度で設定。

さらに、**ABNLオリジナルボード(アルミ複合板)**を使用し、整備要領書に基づいた位置へ設置しています。

一見するとシンプルな作業ですが、この位置決め精度が検査結果に大きく影響します。



■診断機による確認

今回はAUTEL MaxiSYS MS909を使用し、

ソナーエリア検査を実施。

診断機画面にて、

✅ ソナーエリア検査完了

を確認し、

その後、システム全体の自己診断を実施。

故障コードが存在しないことを確認して作業を完了しました。



■SBDのこだわり

エーミングというと、フロントカメラやミリ波レーダーの調整をイメージされる方が多いですが、

実際には、このようなソナーシステムの検査・設定もADAS整備の重要な作業の一つです。

SBDでは、メーカー整備要領書に基づき、

車種ごとに必要な検査・調整を確実に実施しています。

「部品を交換したから終わり」ではなく、

交換後に電子制御システムが本来の性能を発揮できる状態まで確認することが、私たちの考えるエーミング品質です。

今後も一台一台、確実な作業で安全・安心をお届けしてまいります。

【あのターゲット…ついに完成しました。さて、何の車種でしょう?🤣】この写真。一見すると…「トヨタの一括認識ターゲット?」と思った方。実は違います(笑)サイズも違えば、使い方も違います。そして現在、このターゲットを使用する車種は、たった1車種...
04/07/2026

【あのターゲット…ついに完成しました。さて、何の車種でしょう?🤣】

この写真。

一見すると…

「トヨタの一括認識ターゲット?」

と思った方。

実は違います(笑)

サイズも違えば、使い方も違います。

そして現在、

このターゲットを使用する車種は、たった1車種だけ。



そういえば…

6月23日のブログを覚えていますか?

「全方位用ターゲットを入手しました!」

という内容を投稿しました。

しかも…

3枚セットで(笑)

「あれ、何に使うんだろう?」

と思われた方も多かったかもしれません。

実はあの時点で、

今回のための準備は始まっていました。

そして今回、

そのターゲットを実際に使用するための

SBDオリジナルカメラターゲットが完成しました!



見た目はシンプル。でも…

実はかなり拘っています。

写真では分かりませんが、

サイズは従来品とは全く異なります。

さらに、

おそらく…

まだ誰も製作していない(と思われる)マグネット仕様。

……とは言ったものの、

札幌の宮田自動車テクニカルセンター様なら、

もしかすると既に製作済みかもしれません(笑)

あそこなら十分あり得ます🤣



実はターゲットより難しいのは…

診断機です。

今回のシステムは、

メーカー側がADASの通信仕様を大きく変更したため、

これまで汎用診断機メーカーが得意としてきた

リバースエンジニアリングによる解析が非常に困難

と言われています。

つまり、

ターゲットを作っても、

診断機が対応していなければ

エーミングは実施できません。

現時点では、

「いつ汎用診断機が対応するのか?」

その時期すら予測できない状況です。



だからこそSBDは…

待ちません(笑)

メーカーへ正式に申請を行い、

必要なライセンスを取得。

専用アプリも導入済みですので、

いつでも作業可能な体制になっています。

もちろん、

先ほど名前が出てしまいましたが(笑)

宮田自動車テクニカルセンター様も、

同様にライセンス取得・環境構築済み。

全国でも、すぐに対応できる事業者はまだ限られていると思います。



さて問題です!

ここまでのヒントは…

✅ 6月23日に全方位用ターゲットを3枚購入

✅ 新たに専用ターゲットを製作

✅ マグネット仕様

✅ 現在対応車種は1車種のみ

✅ 汎用診断機はまだほとんど対応していない

✅ メーカーライセンスが必要

この情報だけで、

メーカー名と車種が分かった方はかなりのADASマニアです(笑)

コメント欄でぜひ予想してください!

正解は……

そのうち公開するかもしれません🤣



技術は、「対応できるようになってから準備する」のでは遅い時代です。

SBDはこれからも、最新のADAS技術にいち早く対応し、お客様へ安心・安全な整備技術を提供してまいります。

さぁ、このターゲットの正体、あなたは分かりますか?😎

【リフトアップ車両の誤作動はエーミングで改善できるのか?】~3インチリフトアップ後のデュアルセンサブレーキコントローラ エーミング調整事例~近年、リフトアップやタイヤサイズ変更を行った車両で、「自動ブレーキが時々誤作動する」というご相談をい...
04/07/2026

【リフトアップ車両の誤作動はエーミングで改善できるのか?】

~3インチリフトアップ後のデュアルセンサブレーキコントローラ エーミング調整事例~

近年、リフトアップやタイヤサイズ変更を行った車両で、

「自動ブレーキが時々誤作動する」

というご相談をいただく機会が増えています。

今回は、ユーザー様から直接ご依頼いただいた、リフトアップ後に発生した誤作動に対するエーミング調整をご紹介します。



■車両情報

スズキ ジムニーシエラ JB74W
令和7年3月登録

【ご依頼内容】

他社にて3インチリフトアップ施工後、自動ブレーキが時々誤作動するとのことで、

デュアルセンサブレーキコントローラのエーミング調整のみをご依頼いただきました。



■実施エーミング

✅ デュアルセンサブレーキコントローラ エーミング調整



■使用機材

【診断機】

・ABG NANO-BT(OBD検査対応スキャンツール)

【使用機材】

・ホワイトボード
・SBDオリジナルカメラターゲット
・3Dレーザー
・スタッフ
・デジタル距離計

【安定化電源】

・GYS



■リフトアップによる車両姿勢の変化

今回の車両は、

・3インチリフトアップキット装着

さらに、

235/70R16 オープンカントリータイヤ

を装着していました。

タイヤ外径も大きくなっているため、

実際には**約3.189インチ(約81mm)**車高が上昇している状態でした。



■整備要領書の基準値と実測値

整備要領書に記載されている

カメラ高さ基準値

1,537mm

これに対し、

SBDで実測したカメラ高さは

1,618mm

その差は

+81mm

となりました。

つまり、

メーカーが想定している車両姿勢とは全く異なる状態になっていたことが確認できます。



■メーカー基準値でエーミングするとどうなるのか

ADASカメラは、

カメラ高さや車両姿勢を前提に、

画像認識や対象物までの距離を学習しています。

しかし、

3インチ以上リフトアップされた車両では、

カメラから見える景色そのものが変化します。

その状態でメーカー基準値のままエーミングすると、

画像学習値とのズレが大きくなり、

誤認識や誤作動につながる可能性があります。

そのため今回は、

実際に測定したカメラ高さ「1,618mm」を入力し、エーミングを実施しました。



■POINT

カスタム車両では診断機選択も重要

ここで重要なのが、

診断機によって入力できる範囲が異なるという点です。

スズキ純正診断機「SDT-Ⅱ」では、

車両によっては、

メーカー基準値から±50mm(±5cm)程度までしか入力できない仕様となっているケースがあります。

今回の車両は、

基準値との差が

+81mm

であるため、

純正診断機では入力制限により対応できない可能性が考えられました。

そのため今回は、

最初から

ABG NANO-BT(OBD検査対応汎用診断機)

を使用し、

実測値を入力してエーミングを実施しています。

なお、一部のジムニーやスイフトスポーツなどでは、汎用診断機でも実測値をそのまま入力できず入力エラーとなる車両が存在することも確認しています。

そのため、

「リフトアップ車だから実測値を入力すれば必ず対応できる」

というわけではなく、

車種・年式・診断機の組み合わせを理解した上で対応することが重要です。



■エーミング精度を左右するのは設置精度

スズキの整備要領書では、

エーミングターゲット設置時に

・左右位置精度 ±2.5mm以内

・中心位置精度 ±4.0mm以内

という非常に厳しい条件が示されています。

SBDでは、

3Dレーザーによる中心線管理、

スタッフによる高さ測定、

デジタル距離計による距離管理を組み合わせ、

メーカー要求精度を満たす環境で作業を実施しています。



■作業完了後

エーミング調整完了後は、

データモニターにて

✅ エーミング実施済

✅ 自動調整実施済

を確認。

さらに、

全ECUのヘルスチェックを実施し、

故障コードが存在しないことを確認して作業を完了しました。



■まとめ

リフトアップ車両では、

車高が変わることでADASカメラの視点も変化します。

その変化を考慮せず、

メーカー標準値のままエーミングを行うだけでは、

本来の性能を十分に回復できない可能性があります。

また、診断機によって入力可能な範囲が異なるため、

カスタム車両では診断機の特性を理解したうえで最適な機器を選択することも重要な技術です。

SBDでは、メーカー整備要領書を基本としながら、実測値・車両状態・診断機の仕様を総合的に判断し、一台ごとに最適なエーミングを実施しています。

**「リフトアップ後に自動ブレーキの挙動が気になる」「警告灯は点灯していないが違和感がある」**という場合は、車両姿勢の変化も含めた点検・エーミングをおすすめします。

【リヤ周り修理後のエーミング作業レポート】~部品交換だけでは終わらない。ADAS性能を復元するための重要な工程~リヤ周りの修理では、外観が元通りになっただけでは作業完了とは言えません。ソナーセンサーやブラインドスポットモニター(BSM)など...
03/07/2026

【リヤ周り修理後のエーミング作業レポート】

~部品交換だけでは終わらない。ADAS性能を復元するための重要な工程~

リヤ周りの修理では、外観が元通りになっただけでは作業完了とは言えません。

ソナーセンサーやブラインドスポットモニター(BSM)などのADASが搭載されている車両では、交換部品に応じた登録設定や調整を行うことで、本来の安全性能を復元することが重要です。

今回は、トヨタ ヤリスのリヤ周り修理後に実施したエーミング作業をご紹介します。



■車両情報

トヨタ ヤリス MXPH10
令和2年6月登録

【実施作業】

・左リヤドア交換
・左クオーターパネル修理
・リヤソナー(左コーナー)交換
・リヤバンパー交換



■実施エーミング

今回実施した作業は、

✅ パーキングサポートブレーキシステム(PCSB)登録設定

✅ ブラインドスポットモニター(BSM)センサー調整(左)

となります。



■使用機材

【診断機】

・トヨタ純正 GTS+(正規品)

【使用機材】

・トヨタ純正ICS用アタッチメント
・デジタル角度計
・3Dレーザー
・スタッフ
・デジタル距離計
・トヨタ純正三角リフレクタスタンドセット
・SBDオリジナル調整台座
・ニフコ製ミリ波吸収パネル

【安定化電源】

・BOSCH BAT6120



■パーキングサポートブレーキシステム登録設定

左コーナーソナーを交換したため、パーキングサポートブレーキシステムの登録設定を実施しました。

トヨタ純正ICS用アタッチメントを使用し、

3Dレーザー・スタッフ・デジタル距離計を併用して、車両中心線やターゲット位置を正確に管理。

診断機により各センサー情報を登録し、正常に設定が完了したことを確認しています。



■POINT

BSMユニットの取付角度確認は「バンパー装着前」に実施

今回の作業で特に重要視したのが、

BSMユニットの取付角度確認を、リヤバンパー装着前に実施したことです。

BSMセンサーはバンパー内部に搭載されるため、

バンパーを組み付けてしまうと、ユニット本体へアクセスすることができません。

そのため、

新品部品を組み付けた段階で、

デジタル角度計を使用し、

取付角度が規定どおりであることを事前確認。

この工程を実施することで、

組付け後に角度異常が判明し、再度バンパーを脱着するといった無駄な作業を防ぐことができます。

見えなくなる前に確認する。

これはADAS整備では非常に重要なポイントです。



■BSMセンサー調整

角度確認後、

トヨタ純正三角リフレクタスタンドを設置し、

3Dレーザーでターゲット位置を正確に管理。

さらに、

ニフコ製ミリ波吸収パネルを設置することで、

不要な電波反射を抑えた環境で調整を実施しました。

診断機では、

リフレクタ検出角度を確認し、

左BSMセンサーの調整が正常に完了したことを確認しています。



■エーミングは「見えない部分」の品質が重要

ADAS整備では、

完成後には見えなくなる部分こそ、

最も重要な品質管理ポイントになります。

今回のようなBSMセンサーでは、

✔ 取付角度

✔ センサー固定状態

✔ ターゲット位置

✔ 周囲の反射環境

これらすべてが調整精度へ影響します。

だからこそ、

SBDでは作業の流れを重視し、

「どのタイミングで何を確認するか」

まで考慮した整備を実施しています。



■SBDの取り組み

SBDでは、メーカー整備要領書を遵守することはもちろん、

純正診断機・純正専用機材・3Dレーザー・各種測定機器を組み合わせ、

**“正確な位置管理”と”再現性の高いエーミング”**を追求しています。

エーミングは、単に診断機を接続して終了する作業ではありません。

一つひとつの測定、確認、調整の積み重ねが、安全支援システム本来の性能を支えています。

SBDでは今後も、実際の作業事例や検証結果を通じて、電子制御装置整備・エーミングに関する正しい情報を発信してまいります。

【リヤ周り修理後のエーミング作業レポート】~安全支援システムを確実に復元するための登録・点検~近年の車両は、リヤバンパー周辺に複数のADASセンサーが搭載されており、リヤ周りの修理後には、それぞれのシステムに応じた登録設定や機能確認が必要と...
03/07/2026

【リヤ周り修理後のエーミング作業レポート】

~安全支援システムを確実に復元するための登録・点検~

近年の車両は、リヤバンパー周辺に複数のADASセンサーが搭載されており、リヤ周りの修理後には、それぞれのシステムに応じた登録設定や機能確認が必要となります。

今回は、トヨタ アルファード AGH30のリヤ周り修理後に実施したエーミング作業をご紹介します。



■車両情報

トヨタ アルファード AGH30

【実施作業】
・リヤ周りの修理



■実施したエーミング

今回実施した内容は以下の3項目です。

✅ 周辺監視モニター(インテリジェントクリアランスソナーシステム)
・登録設定

✅ バックガイドモニターシステム
・登録設定

✅ ブラインドスポットモニターシステム(BSM)
・機能点検(左右)

修理後は、センサーやカメラが本来の位置関係で正しく認識できるよう、一つひとつ確認しながら作業を進めます。



■使用機材

【診断機】
・トヨタ純正 GTS+(正規品)

【使用機材】
・トヨタ純正ICS用アタッチメント
・デジタル角度計
・スタッフ
・3Dレーザー
・SBDオリジナル100mmライン
・トヨタ純正三角リフレクタスタンドセット
・SBDオリジナル調整台座
・ニフコ製ミリ波吸収パネル

【安定化電源】
・シューマッハ



■インテリジェントクリアランスソナー登録設定

インテリジェントクリアランスソナー(ICS)は、車両周囲の障害物を正確に認識するため、修理後には登録設定が必要となる場合があります。

SBDでは、トヨタ純正ICS用アタッチメントを使用し、3Dレーザーとデジタル角度計を併用して車両中心線や設置条件を管理しながら登録設定を実施しています。

見た目では判断できない数ミリ・数十分の1度の違いが、システム性能に影響するため、位置管理を徹底しています。



■バックガイドモニターシステム登録設定

バックガイドモニターは、駐車時のガイドライン表示や後方確認を支援するシステムです。

登録設定では、ターゲット位置や車両中心との関係を正確に合わせることが重要です。

SBDでは、3Dレーザーとオリジナル100mmラインを活用し、整備要領書に基づいた条件で登録設定を行っています。

これにより、モニター上のガイドラインと実際の車両位置との整合性を確保しています。



■ブラインドスポットモニター(BSM)機能点検

今回の車両では、BSMセンサーの交換や脱着は伴わなかったため、左右センサーの機能点検を実施しました。

診断機によるシステム確認だけではなく、必要な条件を満たした環境でセンサーが正常に作動していることを確認しています。

ニフコ製ミリ波吸収パネルを使用し、不要な電波反射を抑制することで、より安定した点検環境を構築しています。



■エーミングは「登録」と「確認」の積み重ね

リヤ周りの修理では、

* インテリジェントクリアランスソナー
* バックガイドモニター
* ブラインドスポットモニター

など、複数のADASシステムが関係しています。

システムによって必要な作業は異なり、

「登録設定」が必要なもの、

「ターゲット調整」が必要なもの、

「機能点検」で正常性を確認するものがあります。

重要なのは、それぞれのシステムに適した作業を、メーカー整備要領書に従って正確に実施することです。



■SBDの取り組み

SBDでは、メーカー純正診断機と純正専用機材を中心に、3Dレーザーやオリジナル測定治具を組み合わせることで、高精度なエーミング環境を構築しています。

「診断機があるからできる」のではなく、

適切な設備・正確な測定・整備要領書の理解、この3つが揃って初めて高品質なエーミングが実現できると考えています。

これからもSBDは、実際の作業事例や検証結果を通じて、電子制御装置整備・エーミングに関する正しい情報を発信してまいります。

【リヤ周り修理後のエーミング作業レポート】~複数のADAS機能を確実に復元するために~近年の車両は、リヤバンパー周辺にも多くのADASセンサーやカメラが搭載されており、リヤ周りの修理後には複数のエーミング作業が必要となります。今回は、トヨタ...
03/07/2026

【リヤ周り修理後のエーミング作業レポート】

~複数のADAS機能を確実に復元するために~

近年の車両は、リヤバンパー周辺にも多くのADASセンサーやカメラが搭載されており、リヤ周りの修理後には複数のエーミング作業が必要となります。

今回は、トヨタ アルファード(AAHH45W)のリヤ周り修理後に実施したエーミング作業をご紹介します。



■車両情報

トヨタ アルファード AAHH45W

【実施作業】
・リヤ周り修理



■実施したエーミング

今回実施したエーミングは以下の3項目です。

✅ 周辺監視モニター(パーキングサポートブレーキシステム)
登録設定(リヤ)

✅ パノラミックビューモニターシステム(14インチディスプレイタイプ)
登録設定(リヤ)

✅ ブラインドスポットモニター(BSM)
ターゲット調整(三角ターゲット・左右)

リヤ周りの修理では、これらのシステムが相互に関連しているため、一つひとつ確実に登録・調整を行う必要があります。



■使用機材

【診断機】
・トヨタ純正 GTS+(正規品)

【使用機材】
・トヨタ純正ICS用アタッチメント
・デジタル角度計
・スタッフ
・3Dレーザー
・トヨタ純正三角リフレクタスタンドセット
・SBDオリジナル調整台座
・ニフコ製ミリ波吸収パネル&ボード
・トヨタ純正アドバンストパーク用マーカセット

【安定化電源】
・シューマッハ



■パーキングサポートブレーキシステム(リヤ)

まず実施したのは、周辺監視モニター(パーキングサポートブレーキ)の登録設定です。

ICS用アタッチメントを使用し、車両中心線・高さ・左右位置を3Dレーザーで管理しながら、各ソナーセンサーの登録を実施しました。

登録後は診断機へ各センサーの仰角が正常に書き込まれていることを確認し、登録設定が正常に完了しました。



■パノラミックビューモニター(14インチディスプレイ)

続いて、リヤカメラの登録設定を実施。

トヨタ純正アドバンストパーク用マーカセットを使用し、指定位置へ正確に設置。

登録後はディスプレイ上でマーカー認識状態を確認し、俯瞰映像が正常に補正されていることを確認しました。

パノラミックビューモニターは、ターゲット位置や設置精度が画像合成精度に直結するため、位置管理が非常に重要な作業となります。



■ブラインドスポットモニター(BSM)

最後に左右のBSMセンサーを調整。

トヨタ純正三角リフレクタスタンドとSBDオリジナル調整台座を使用し、3Dレーザーによってターゲット位置を正確に管理。

さらに、ニフコ製ミリ波吸収パネル&ボードを使用することで不要な反射を抑制し、安定した測定環境を構築しました。

左右それぞれのターゲット調整を完了し、診断機にて正常終了を確認しています。



■エーミングで重要なのは「環境」

ADASの調整では、

「診断機がある」

「ターゲットがある」

だけでは十分ではありません。

✔ 車両中心線

✔ ターゲット位置

✔ 高さ

✔ 水平

✔ 不要反射の除去

✔ 電源電圧の安定化

これらすべてを適切に管理することで、メーカーが求める調整条件に近づけることができます。



■SBDの取り組み

SBDでは、メーカー整備要領書を遵守することはもちろん、

「なぜこの位置なのか」「なぜこの機材が必要なのか」

という根拠を理解した上で、作業環境そのものを構築しています。

今回のようにリヤ周り修理では、パーキングサポートブレーキ、パノラミックビューモニター、ブラインドスポットモニターなど、複数のADAS機能が密接に関係しています。

だからこそ、一つひとつの登録・調整を確実に積み重ね、安全性能を本来の状態へ復元することが重要です。

SBDでは今後も、実際の作業事例や検証結果を通じて、電子制御装置整備・エーミングに関する正しい情報を発信してまいります。

【フロントガラス交換後のエーミング】~入力値は「整備要領書どおり」で本当に良いのでしょうか?~SBDでは、自社でフロントガラス交換を実施した車両について、メーカー整備要領書に準拠したエーミング作業を行っています。今回ご紹介するのは、トヨタ ...
03/07/2026

【フロントガラス交換後のエーミング】

~入力値は「整備要領書どおり」で本当に良いのでしょうか?~

SBDでは、自社でフロントガラス交換を実施した車両について、メーカー整備要領書に準拠したエーミング作業を行っています。

今回ご紹介するのは、トヨタ プロボックスのフロントカメラ光軸調整です。

エーミング作業そのものではなく、**「入力する数値の意味」**について、実車で検証・確認した内容をご紹介します。



■車両情報

トヨタ プロボックス NHP160
令和7年3月登録

【実施作業】
・自社でのフロントガラス交換

【実施エーミング】
・フロントカメラ光軸調整



■使用機材

【診断機】
・トヨタ純正 GTS+(正規品)

【ターゲット】
・BOSCH SCT415

【測定機器】
・3Dレーザー
・スタッフ

【安定化電源】
・BOSCH BAT6120



■整備要領書の指示

この車両では、エーミング時に診断機へ

「レコグニッションカメラ高さ」

を入力する必要があります。

整備要領書には、

カメラ高さ:1,347mm

と記載されています。

さらにターゲットについては、

ターゲット中心高さ:1,270mm

と指定されています。

そして整備要領書には、

「ターゲットの中心が図に示す高さになるように、リフレクターを上下に移動させて固定する。」

参考:許容範囲は±6mmとし、許容範囲外の場合は許容範囲内になるように移動させる。

と記載されています。



■実際に測定すると…

SBDでは整備要領書の数値をそのまま入力するのではなく、

実車を測定して確認します。

今回、3Dレーザーとスタッフを使用して実測したところ、

カメラ中心高さは1,331mm

でした。

つまり、

整備要領書記載値(1,347mm)との差は16mm

あることが確認できました。



■ここで重要になるのが「基準点」

ターゲット中心高さは

1,270mm

で設置します。

弊社では3Dレーザーを使用して設置するため、

ターゲット高さの誤差はほぼありません。

では、

車両側のカメラ高さだけが16mm違っていた場合、ターゲットとの位置関係はどうなるのでしょうか。

もし整備要領書記載値の1,347mmをそのまま入力してしまえば、

診断機はその数値を基準として光軸計算を行います。

しかし実際のカメラ中心は1,331mm。

つまり、

カメラ(起点)とターゲット(基準点)との位置関係が実車と一致しません。



■SBDではどう対応するのか

SBDでは、

車両に搭載されているフロントカメラ中心高さを実測し、その実測値を診断機へ入力しています。

今回は、

1,331mm

を入力。

これにより、

カメラ中心(起点)と、

ターゲット中心(1,270mm)

との位置関係が実車どおりとなり、

より正確な条件で光軸調整を実施することができます。



■エーミングで重要なのは「数値」ではなく「位置関係」

エーミングは、

ターゲットを設置するだけの作業ではありません。

重要なのは、

車両側のセンサー・カメラと、ターゲットとの正確な位置関係を構築することです。

診断機へ入力する値も、

その位置関係を正しく演算するための重要な情報です。

だからこそ、

「整備要領書に書いてあるからそのまま入力する」

ではなく、

実車を正しく測定し、実測値を入力することが、より精度の高いエーミングにつながるとSBDでは考えています。



■SBDから一言

エーミングは「ターゲットを置けば終わり」の作業ではありません。

どこを基準に測定し、どの数値を診断機へ入力するのか。

この積み重ねが、ADAS本来の性能を引き出すための重要なポイントになります。

SBDでは今後も、整備要領書を深く読み解きながら、実車検証を通じて「より精度の高い電子制御装置整備」の情報を発信してまいります。

【DIYでのエンブレム交換は本当に大丈夫?】~トヨタマークへ交換した時、ミリ波レーダの光軸はどれだけ変化するのか検証しました~最近では、SNSや動画サイトで「Cマークからトヨタマークへ交換しました!」という投稿を見かける機会が増えました。見...
30/06/2026

【DIYでのエンブレム交換は本当に大丈夫?】

~トヨタマークへ交換した時、ミリ波レーダの光軸はどれだけ変化するのか検証しました~

最近では、SNSや動画サイトで

「Cマークからトヨタマークへ交換しました!」

という投稿を見かける機会が増えました。

見た目のイメージチェンジとして人気のカスタムですが、SBDでは以前から気になっていたことがあります。

「エンブレムを交換すると、ミリ波レーダにはどの程度影響するのか?」

今回は実車を使用し、純正診断機と純正手順により検証を実施しました。



■検証車両

トヨタ カローラスポーツ NRE210
平成30年6月登録



■検証内容

フロントグリル(Cマーク仕様)を、トヨタマーク仕様へ交換した場合の、

前方ミリ波レーダ(PCS)の光軸変化量

を検証しました。

今回はDIYでの作業を想定し、

・フロントバンパーは取り外さない
・グリル交換
・エンブレム交換
・ミリ波レーダユニットを移植

という条件で検証しています。



■使用機材

【診断機】
・トヨタ純正 GTS+(正規品)

【エーミング機材】
・トヨタ純正 三角リフレクタスタンドセット
・SBDオリジナル調整台座
・ニフコ製ミリ波吸収パネル
・3Dレーザー測定器
・バンザイ製センターサポートナビ

【安定化電源】
・GYS



■検証手順

まずは純正状態でエーミングを実施。

光軸ずれ量を確認したところ、

水平・垂直ともに0.0°

完全に基準へ合わせた状態を作りました。

その後、

・グリル取り外し
・ミリ波レーダ取り外し
・新しいグリルへ新品トヨタマークを取付
・取り外したミリ波レーダを移植
・再度光軸ずれ量確認
・必要に応じてエーミング実施

という流れで検証しています。



■交換後の測定結果

エンブレム交換後の光軸ずれ量は、

水平方向:左 0.2°

垂直方向:下 0.4°

となりました。



■整備要領書の基準値

光軸ずれ量の判定基準は、

【上下(垂直方向)】
−0.5 ~ +0.5°

【左右(水平方向)】
−0.5 ~ +0.5°

となっています。

今回の測定値は基準値内ではありました。

しかし、SBDではこの結果を非常に重要だと考えています。



■今回の検証で分かったこと

今回は最初に、

水平・垂直とも0.0°

という理想的な状態へ校正してから部品交換を行っています。

それでも、

水平0.2°・垂直0.4°

まで変化しました。

つまり、

エンブレムを交換しただけでも、ミリ波レーダの光軸には確実に影響がある

ことが確認できました。

今回は運良く許容範囲内に収まりましたが、

一般的な使用車両では、もともとの光軸が0.0°というケースはほとんどありません。

もし交換前から基準値ギリギリであれば、

エンブレム交換による変化だけで、

整備要領書の許容範囲を超えてしまう可能性は十分考えられます。



■SBDの考え

エンブレムは単なる装飾部品ではありません。

ミリ波レーダ対応エンブレムは、

電波透過特性まで考慮して設計された機能部品です。

デザインが似ていても、

材質や塗装、メッキ処理、樹脂厚みなどが変われば、

ミリ波の透過効率にも影響を及ぼします。

その結果、

光軸ずれ量が変化し、PCSなどの安全装置の性能へ影響を与える可能性があります。



■まとめ

今回の検証では、

エンブレム交換だけでもミリ波レーダの光軸は変化する

ことを確認できました。

今回は許容範囲内でしたが、

「基準値内だから問題ない」ではなく、「どれだけ変化したか」を把握することが重要です。

DIYやカスタムでトヨタマークへ交換される方も多く見受けられますが、

交換後はミリ波レーダの光軸確認およびエーミングを実施することが望ましい

というのが、今回の検証から得られた結論です。

SBDでは今後も、「実際に交換したらどうなるのか」という現場目線での検証を継続し、電子制御装置整備に役立つ情報を発信してまいります。

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