Mitz-Hur(ミッツ・ハー)

Mitz-Hur(ミッツ・ハー) 神奈川県川崎市のモーターサイクルディーラー ミッツ・ハーです! 日本自動車鑑定協会鑑定済車両取扱店です。良質の中古オートバイを屋内展示場にてお選びください。整備、修理、車検、カスタムや自動車保険の取り扱いもございます。
http://www.mitz-hur.com

【営業時間/定休日のご案内】●営業時間 11時~19時●定休日 毎週水曜日、第二・四木曜日臨時休業や営業時間の急きょ変更等もございますので、ご来店前には必ずお電話等でご確認ください。■ご来店時のお願い と ご予約のおすすめ先にご来店予約を頂...
12/07/2026

【営業時間/定休日のご案内】
●営業時間 11時~19時
●定休日 毎週水曜日、第二・四木曜日
臨時休業や営業時間の急きょ変更等もございますので、ご来店前には必ずお電話等でご確認ください。

■ご来店時のお願い と ご予約のおすすめ
先にご来店予約を頂戴しているお客様がいらっしゃることがございます。
1組ずつご案内しておりますので、先のお客様がいらっしゃる場合はお待ちいただくことがございますのでご容赦ください。
ゆっくりとご覧いただけるようにお時間の調整をさせていただきますので、ご来店をご予定されていらっしゃるお客様は予めご予約いただくことをお勧めいたします。
尚、展示車両は基本的にエンジンが始動できない状態で保管しております。
ご予約いただければ始動できるものもありますが、あくまでも納車整備前の展示車両であることを予めご了承、ご理解いただきますようお願い申し上げます。

修理/整備でお預かりしていた車両をご納車したら、直後にトラブルが発生してしまいお恥ずかしいやら申し訳ないやらのミッツ・ハーです。

このようなトラブルが起きないように細心の注意を払うのですが、その時の整備個所とは何も関係ないところがトラブルを起こしてしまうこともあります。
機械ですから壊れる可能性はあるのですが、それがいつ壊れるかは誰にもわかりません。
点検で予防措置をとることもできますが、それでもすべての部品を予防的に定期的に交換するのは維持費も高額になりますし、そうだとしても100%トラブルを回避できるとは思えません。

とはいえ、お客様にはご迷惑をおかけしたのは間違いないことで深く深くお詫びいたします。

さて、写真はそのトラブルとはまったく関係のない車両。

オイル交換でご入庫いただきましたドゥカティMonster S2R1000です。

片持ち式スイングアームのS2R
慣れていないと片持ち式スイングアームのメンテナンススタンドって使いにくいんですよね。
私は仕事柄なんども使ってはいますが、片持ち式スイングアームの車両は少ないのであまり頻繁には使いません。
それだけに、まいかいおっかなびっくりなんですよね。

でもスタンドを掛ければチェーンの注油やタイヤ交換も楽ですしやっぱり必須アイテムです。

前回はオイルのみの交換でしたが、今回はオイルフィルターも交換します。

オイル交換は3000~5000キロ毎の交換が推奨されます。
あまり乗っていなくても熱が加えられたオイルは劣化しますので半年以内に交換してください。
このオイル交換のうち、2回に1回の割合でオイルフィルターを交換しましょう。
一般的にオイルフィルターはペーパー式でエンジンオイル内の不純物を濾過しています。
ずーーーーっと交換していないという人は注意!
目詰まりを起こしてオイルの循環不良はポンプを傷めることになります。
交換サイクルは守りましょう。

使用するオイルはもちろんミッツ・ハー公式推奨エンジンオイルのルブロス。
lubross-oil.com

前回と同じいちばん人気のMoto-SS 5W-50を使います。

5W-50というワイドレンジのマルチグレードオイルは100%化学合成油ならでは。
真冬の寒い時でもオイルは柔らかいので始動性は良好。
油音が上昇しても強い油膜を形成するので真夏でも安心。
季節を問わず、始動性を犠牲にすることなく強力な油膜による高い保護性能と潤滑性能。
それが100化学合成油のMoto-SSの特徴です。

100%化学合成油の特徴やメリットは様々あるのですが、わかりやすい説明をするなら高度に生成された全合成油や部分合成油等の鉱物油と違い、分子構造を変化させて人工的に作り出された高性能なベースオイルを使っているということ。

そうなんです。
「全合成油」とか「化学合成油」と表記されているものはあくまでも鉱物油をベースに高度に精製されたもので、分類するなら鉱物油なんです。
100%化学合成油とは違うのです。

高度に精製されると単純な鉱物よりも分子構造が細かくなります。
100%化学合成油は更に細かくなります。
このように分子構造が小さく細かくなると金属への吸着性が高まります。
吸着性が高いと簡単にはオイルは流れ落ちません。
始動時などオイルがエンジン全体に回り切っていないときなどのエンジン保護性能が高いのも特徴ですね。

細かな分子構造のオイルですから細かな部分に浸透してくれます。
浸透性が高く、金属への吸着性が高いオイルなのです。

Moto-SSは正真正銘の100%化学合成油です。

APIの最高峰グループVに分類されるエステルと、グループⅣに分類されるPAO。
このトップ2グループをベースに使用しているのがルブロスMoto-SSです。

エステルは分子構造にマイナス極性の酸素物資を持つため、金属の摺動面に密着する性質を持ちます。
一般的なエンジンオイルは、通常6時間程度でピストンやシリンダーから流れ落ちてしまいますが、エステルがあると薄く均一な被膜が付着したままを維持できるため、金属の直接接触をある程度避けることができます。
また、エステルはもともとジェットエンジンの潤滑剤として開発されたため、熱安定性と化学安定性に優れ低粘度のベースオイルを使用できるだけでなく、低粘度でも摩擦を下げてくれるので馬力損失を少なくできます。更にせん断安定性、低温流動性、揮発防止性、洗浄分散性など数々のメリットがあります。

PAO(Poly-a-Olfin)は合成炭化水素とも呼ばれ、エチレンから製造される「a-オレフィン」を原料にし、重合反応と水素化処理によって精製されます。
粘度指数が高く、高温時においてはVHVIよりも厚い油膜を保持することが可能です。
ワックス分を含まないことから低温粘度特性にも優れ、低温時の始動性向上や暖気時間の短縮、省燃費性能に利点があります。
また、エステルの弱点とも言える耐久性を克服しているのも特徴です。

ベースオイルの最高峰エステルと、高性能を維持しつつ実用域におけるメリットや耐久性を高次元でバランスさせたPAOの組み合わせに、ルブロス最大の特徴である新開発ベースオイル“ナノパフォーマ”を配合。

1.オイル分子の細分化
2.オイル分子の均一化
3.オイル分子の結合力強化
これらの特徴を持つナノオイル分子は、オイルと金属の隙間を埋め、ベアリング効果や、密閉効果をより高める働きをします。

●ベアリング効果
ベアリング効果によるフリクションが少なくなる結果として
1.油温上昇の抑制・安定化・低減
(摺動抵抗の軽減により、摩擦発生と酸化・劣化の予防)
2.高回転での伸びが良くなる
(クリアランスを均一化して、摺動抵抗を軽減)
3.エンジン音を抑える

●密閉効果
密閉効果により吹き抜けを抑える効果として
1.パワーとトルクの上昇
2.ブローバイガスの減少
3.オイルの耐久性向上

これらの特徴を備えるMoto-SSはミッツ・ハーでは一番の人気オイルなのです。

オイル交換中には車両各部の点検も忘れずに実施。
チェーンが渇き気味でしたので注油しておきます。

シールチェーンは注油不要と勘違いしている方もいますが、実際にはチェーンの錆防止やピンのローラー部の潤滑に必要なものです。
プレート同士をつなぐピンには確かにグリスが封入されているので、この部分の潤滑という意味では不要なのですが、ローラー部の潤滑には必要ですので適宜注油しましょう。

タイヤの空気圧、サスペンション、各可動部、エンジンからのオイル滲みや漏れ、灯火類やホーンの動作状況…もろもろを点検し、最後には触診をかねた洗車で点検も終了です。

いつもご利用いただきましてありがとうございます!

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11/07/2026

【営業時間/定休日のご案内】
●営業時間 11時~19時
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ご予約いただければ始動できるものもありますが、あくまでも納車整備前の展示車両であることを予めご了承、ご理解いただきますようお願い申し上げます。

7月11日…早いもので今年も既に半分が終わって後半戦に入ってるんですね。
なんだか良い大人なのにいつもバタバタ慌ただしくしており、気づいたら今年も半分終わってしまったという感じです。
7月と言えばミッツ・ハーの創業日も7月1日でして、ひっそりと15年目に突入しています。
来年の7月は15周年…といっても特に何かをする予定もありませんが、前回の10周年のときのようにアニバーサリーステッカーくらい作りましょうかね。

写真はオイル交換でご入庫いただきましたホンダクロスカブ110です。

前回のオイル交換から半年と少しが経過。
この半年はあまり走行距離が伸びていませんでしたが、一度エンジンで熱が加えられたオイルは徐々に劣化するため交換します。

オイル交換の目安はオートバイは3000~5000キロ毎。
125cc以下の原付車両は1500~2000キロ毎。
どちらも半年以内の交換が推奨されます。

特に小排気量車はエンジンの常用回転数も高くオイルの劣化が早いので注意が必要です。
おまけにオイル容量が少なく、しかもオイルフィルターの無い車両がほとんど。
つまり高速で動くエンジン内部で金属を強い油膜で保護し、油膜切れをおこさないようにしつつエンジン各部を循環し洗浄も兼ね、更には冷却作用も担っているオイルはろ過もされずにエンジン内を巡っている…

オイルの劣化は小排気量程激しいと思ってください。
また、原付などの小排気量車は近距離短時間走行で使われることが多いと思いますが、エンジンにとってしっかりと暖まらないうちに停止する乗り方は「シビアコンディション」に該当します。
こうなるとエンジン内部に水分が溜まりやすく、燃焼時に発生するカーボン(すす)が堆積しやすく、オイルも著しく劣化します。
「あまり乗らないから大丈夫」ではなく、あまり乗らないからこそ早めのオイル交換が必要です。

使用したオイルはMOTULの部分合成油10W-40
このところオイルの入荷状況が芳しくありません。
ミッツ・ハーでは公式推奨エンジンオイルルブロスの以外にも、MOTULのような他ブランドのオイルも常備常用していますが、ルブロス以外のオイルの入荷状況が芳しくないのです。
幸いにもルブロスは安定供給されているのでお客様にご迷惑をおかけすることはないと思いますが、オイル交換は早めに余裕をもってご予約・ご依頼ください。

こちらのクロスカブ、ドライブレコーダー機能を備えたスマートモニターを装着しています。
前後に配されたカメラで録画した内容をスマートモニター内のSDカードに保存するだけでなく、現在の録画中の画像をモニターに映し出すことも可能。
走行中、リアカメラの画像をモニターに映し出せばバックミラーとしても役立ちます。
何よりもスマートモニターではお使いのスマートフォンを操作することが可能。
モニター上にスマートフォンで使えるナビゲーションアプリ(Googleマップ等)を表示することができます。
もちろん防水機能がありますのでふいの雨でも大丈夫。

スマートフォンホルダーを使ってオートバイに装着している人も多くいますが、振動によってスマートフォンのカメラ機能が壊れてしまったという方も多いですね。
急な雨や、これからの時期だと炎天下での故障リスクもあります。
でもこのスマートモニターがあればスマートフォンはポケットやバッグに入れておけばOK
車体から給電しているのでスマートフォンを充電しながら使う必要もありません。

今はスマートフォンを壊してしまうと買い替えるのにものすごい金額ですが、スマートモニターは取り付け作業料工賃を含んでも例えばiPhoneほど高くはありません。
おすすめのアイテムです。

こちらのクロスカブのオーナーは他にも1000ccクラスのオートバイも所有しています。
そちらの車両にも前後のカメラを装備しており、スマートモニター本体は専用工具を使って簡単に脱着可能。
ツーリングに使う時等はクロスカブから簡単にスマートモニターを乗せ換えて使われています。
複数台オートバイを所有している人もこうした使い方でお得感がありますよ。

ご興味のある方はどうぞお問合せください。

オイル交換とともに各部の点検、タイヤ空気圧の調整をしてから洗車を実施して作業終了です。

いつもご用命いただきありがとうございます!

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10/07/2026

【営業時間/定休日のご案内】
●営業時間 11時~19時
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尚、展示車両は基本的にエンジンが始動できない状態で保管しております。
ご予約いただければ始動できるものもありますが、あくまでも納車整備前の展示車両であることを予めご了承、ご理解いただきますようお願い申し上げます。

もうこれは梅雨明け宣言で良いのではないかと思う陽気のミッツ・ハー地方です。

今週の連休は車検だったのですが、お尻の下のエンジンの熱気を感じながら積載トラックを運転していると夏を感じます。
そう。
今週も車検でした。

久しぶりのハーレーダビッドソン。
しかもミッツ・ハーでは珍しいビンテージ。
ショベルヘッドのFXEFスーパーグライドです。

さすがにこの年代だとヘッドライトの光量がギリギリだったりします。
もっともバッテリーから直接リレーを介してヘッドライトに電気を送れば問題ないとは思うのですが、オリジナルのハーネスのままではギリギリだったわけです。

7月に入ってからにわかに販売部門が忙しくなってきたミッツ・ハー。
しかしながら例によって仕入れが厳しい状況です。
良いバイクがないというか、相場が高くなっているんです。
え?
そんな高いの?
それじゃオートバイは気軽なレジャーじゃなくなっちゃうよ…と言う感じ。
これじゃライダー層(客層)が変わっちゃいそうです。

なんでもかんでも高くなってますし、バイクもだんだんと気軽に楽しめるレジャじゃなくなりつつありますね…

さて、この週末もいくつかの予約を頂戴しています。
当店は基本的にお一組ずつご案内しております。
その為、他のお客様がいらっしゃる際はお待ちいただくことになりますので、ご来店を予定されている方は予めお電話でご連絡の上お越しください。
どうぞよろしくお願いいたします。

◆今週の定休日は水曜日、木曜日の2日間です。【営業時間/定休日のご案内】●営業時間 11時~19時●定休日 毎週水曜日、第二・四木曜日臨時休業や営業時間の急きょ変更等もございますので、ご来店前には必ずお電話等でご確認ください。■ご来店時のお...
06/07/2026

◆今週の定休日は水曜日、木曜日の2日間です。
【営業時間/定休日のご案内】
●営業時間 11時~19時
●定休日 毎週水曜日、第二・四木曜日
臨時休業や営業時間の急きょ変更等もございますので、ご来店前には必ずお電話等でご確認ください。

■ご来店時のお願い と ご予約のおすすめ
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1組ずつご案内しておりますので、先のお客様がいらっしゃる場合はお待ちいただくことがございますのでご容赦ください。
ゆっくりとご覧いただけるようにお時間の調整をさせていただきますので、ご来店をご予定されていらっしゃるお客様は予めご予約いただくことをお勧めいたします。
尚、展示車両は基本的にエンジンが始動できない状態で保管しております。
ご予約いただければ始動できるものもありますが、あくまでも納車整備前の展示車両であることを予めご了承、ご理解いただきますようお願い申し上げます。

タイヤの空気圧が低下してしまったヤマハJOG
ついでといっては何ですが、オイル交換その他の整備も行うためお預りしました。

まずはタイヤからです。

せっけん水を使ってパンク個所を確認。
カニが泡を吹いてるかのようにブクブクエア漏れを確認。
泡を吹いて異物を確認…いや、見えない…
小さな細い異物のようで目視できない状態。
それよりも何よりもタイヤが摩耗しているのでパンク修理ではなくタイヤ交換を行います。

これだけタイヤが減っているとタイヤ(ゴム)が薄くなっています。
ちょっとした異物で簡単にパンクしちゃいますね。
それ以前にここまで減っていると雨天走行はもちろん、通常走行でもブレーキ制動距離が伸びて危険です。
急ブレーキで滑っちゃうのです。

タイヤは様々な層で出来ています。
タイヤの形を形成する層や強度を確保する層、路面と接触する層等ですがこの状態だと路面と接触する層はすっかりなくなっています。
つまり溝が無いので水はけが悪いというだけでなく、晴天時であっても本来は路面と接触しグリップを保持するゴムではなくなっているので滑ります。
危ないのでタイヤは早めに交換しましょう。

スクーターのリアタイヤ交換はマフラーを外す必要があります。
走行直後は火傷に注意しましょう。

マフラーを外したらホイールナットを緩めて…緩め…ゆる…まない!
オーバートルクで締め付けられていて緩みません!
本来は自動車のホイール交換なんかにも使うインパクトレンチで瞬時に緩むのですがカッチカチに締め付けられています。
ナットの中心部からシャフト部を除いてみても特に錆びているわけではありません。
単に強く締めすぎてるんですね。

こちらの車両、前輪のタイヤ交換は先日当店で行ったのですが、後輪はいつもご利用されているガソリンスタンドで交換されたそうです。
ちょうど減っていることを指摘され、在庫があるのですぐ交換できるからということで。

うーん…締めすぎですよこれ。
外すのはインパクトレンチで良いけど、締めるときはちゃんとトルクレンチを使っているのかな?
こんなに強く締めてるのだからトルクレンチを使っていなんだろうな…もし使ってるとしたらトルクレンチが狂ってるので校正したほうが良いと思います。
ロングスピナーを使って外したいのですがオートバイの場合は後輪が空転してしまうので困ります。
ディスクブレーキのような強い制動力のあるブレーキならロックさせることができますが、スクーターの小さなドラムブレーキだと思い切りブレーキを利かせても空転しちゃいます。
ふたりがかりで交換ですね。
一人が車体の乗ってブレーキをかけ、後輪が空転しないように車体をしっかり固定。
もう一人がロングスピナーを使ってナットを緩めますが苦戦。
何度目かのチャレンジで緩みました…

緩んでしまえばあとは簡単。
車体からホイールを外し、ホイールからタイヤを外す。
チューブレスバルブ(空気を入れるところ)も根元がゴム製なので紫外線の影響で経年劣化しています。
このままだと空気圧を点検するときなどに破損してしまいますからタイヤ交換と同時に交換です。
新たなタイヤを組んだら車体にホイールを戻すのですが、その前に普段は目にすることのできない部分を点検。

リアブレーキのブレーキシューはホイールを外さないと点検できません。
摩耗だけなら外さないでもある程度分かるのですが、汚れなどの清掃は外す必要があるからです。
点検するとやはり汚れいたので清掃し、カムには新たにグリスを塗布しました。
ホイールナットをオーバートルクで占めていたのでドリブンシャフトのベアリングが少し心配です。
ガタつきがないかも点検し、現在は問題ないことを確認しました。
ただかなり無理がかかっていたと思うので、今後は定期的にがたつきや異音が無いか点検して行った方が良さそうですね。

気を付けてくださいよガソリンスタンドの整備士さん…

タイヤ交換を終えたらエンジンを始動して暖気運転。
その後、オイルを交換します。

梅雨真っただ中の7月。
湿度は高いものの、まだそれほど気温はあがっていません。
これからの時期、エンジンの熱でオイル交換はしんどいな…なんてことを考えながらオイル交換完了。

引き続き、エアフィルターを交換します。
エアフィルターも普段は目にすることがないのでその汚れに気づきにくい部分ですね。
エアクリーナーボックスをあけると汚れたフィルター…
うーん、オートバイのエンジン、苦しかっただろうなぁ…

エンジンには新鮮な空気が必要です。
燃料と空気を霧状に噴射してエンジン内で燃焼させるわけですから酸素が必要なんです。
大気中の汚れやほこり、特に走行中は自らが巻き上げた汚れを吸い込んでしまうとエンジントラブルの原因になりますのでフィルターを備えています。
市街地走行や(最近では少なくなりましたが)未舗装道路をよく走る方はエアフィルターが汚れやすいので小まめに点検しましょう。
ペーパーフィルターは表面の誇りをおとすだけならエアブローでOKですが、ペーパーの中に入り込むひどい汚れは落とせません。
表面のほこりだけでなく、油分を感じるような汚れやペーパーフィルターが変色するような汚れの時は清掃ではなく交換しましょう。

シートを取外し、シート下のラゲッジボックス(メットインボックス)を取り外すとエンジンが見えます。

点火プラグの交換です。

点火プラグの交換サイクルは二輪車の場合、3000~5000キロ毎です。
エンジンは小排気量になるほど常用エンジン回転域が高くなります。
時速30キロ走行時のエンジン回転数は普通乗用車の3倍程度ですね。

3倍の往復運動をしますので油膜切れが心配。
なのでオイルは二輪専用の高回転に耐えられる強い油膜を形成するものを使います。

3倍の往復運動をしますので金属粉を始めとする汚れが多く出やすく、オイルも劣化しやすいです。
でもオイルフィルターも無いので汚れたオイルが循環し続けます。
従ってオイル交換のサイクルは小排気量ほど早めになります。

3倍の回転数ということは3倍の発火回数ということです。
ガソリンと空気が混ざった混合気を発火させるのが電気で火花を飛ばすプラグです。
自動車の3倍の発火数ですからプラグの消耗も早いのです。

自動車では中心電極と外側電極の両方に白金やイリジウム合金を使った長寿命の両貴金属プラグが存在します。
しかし二輪用は両貴金属プラグがありません。
イリジウムプラグであっても二輪用は中心電極のみがイリジウム合金。
すなわち一般プラグと同じ寿命です。

日本で唯一のプラグメーカーNGKによれば一般プラグの場合、普通乗用車は15000~20000キロの交換が推奨。
常用回転域が高くなる排気量の小さい軽自動車は7000~10000キロが交換推奨。
そしてオートバイは3000~5000キロ推奨となっています。

もう少し使えると思うのですが、メーカーとしては製品として性能をきちんと発揮できると担保しているのが上記の距離と言うことですからできるだけ早めに交換しましょう。

しかしこのJOGのプラグ交換は少し面倒です。
足元に交換のための窓でも付けといてくれれば良いのにシートやラゲッジを外す必要が有るというのは面倒です。
おまけにラゲッジを外して上から交換をしようと思ってもスペースに余裕がなく、工具を細かく動かしながらの作業になります。
チマチマと細かな作業ですね。

ああ…これも真夏でエンジンが汗だくで火傷のひとつもしちゃうんだろうなぁ…

ブレーキランプが付きっぱなしです。

ブレーキを作動させていないのにランプがついてるんです。
最初はブレーキスイッチのトラブルと思ったのですが違いました。
ブレーキレバーがきちんと戻っていないのです。
もちろんブレーキレバーを握る手の力を緩めればブレーキも解除されます。
走行に影響ありません。
しかしブレーキレバーには遊びがあるのですが、この分が戻っておらずブレーキスイッチを押し続けてしまうのです。
お客様は不便ながらブレーキを解除すると指先でブレーレバーを強制的に戻して走行していました。

原因はフロントブレーキのスプリングの破損です。
このスプリングが本来はブレーキレバーを戻してくれるんですが折れてるんです。
今回、その部品を用意しておいたので交換します。

ブレーキレバーも折れたスプリングも見えるのにヘッドライトケース部分の外装部品を外す必要が有ります。
スクーターはいちいち外さないといけない部品が多くて面倒ですね。
などと一人でぼやきながら交換完了。
きちんとブレーキを解除するとランプが消えるようになりました。

よかったよかった。

実はブレーキランプってかなり電力を消費するんです。
バッテリーあがりのトラブルが起きやすくなるのでこのような症状が起きたら早めに修理をしましょう。

原付スクーターのオイル交換は1500~2000キロ毎。
あるいはあまり走っていなくても半年毎です。

その際、オイル交換をするだけでなく必ず点検を行いましょう。

今回のエアフィルターの汚れにしても、ブレーキレバーのスプリング破損にしても数か月前のオイル交換時に気づけました。
お客さまと相談し、次回のオイル交換時に同時作業できるように部品を取り寄せておくことができました。

小まめな点検で早めの大きなトラブルを回避しつつ、効率よく部品交換をしてオートバイを気持ち良く乗りましょう!

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05/07/2026

【営業時間/定休日のご案内】
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1組ずつご案内しておりますので、先のお客様がいらっしゃる場合はお待ちいただくことがございますのでご容赦ください。
ゆっくりとご覧いただけるようにお時間の調整をさせていただきますので、ご来店をご予定されていらっしゃるお客様は予めご予約いただくことをお勧めいたします。
尚、展示車両は基本的にエンジンが始動できない状態で保管しております。
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ホンダCB400スーパーボルドール
車検のご依頼でおあずかりしました。

車検場で少し乗りましたが、やっぱりCB400スーパーフォアシリーズって良いですね。
乗りやすいです。
400cc専用の車両なのでボディサイズは大型車に比べればコンパクト。
足つき性も良好です。
もちろん小さすぎることも無いのでライダーの体格はあまり選ばないオートバイですね。

アイドリングは静かなエンジン音で、排気音は奇麗な4気筒サウンド。
アクセルワークにはエンジンは機敏に反応しレスポンス良好。
クラッチを繋いで発進するときもゆとりある低回転域でのトルクで無用な緊張感は不要です。
車検場なので加速して巡航もできませんが何度も乗った車両ですので想像できます。
静かなエンジン音のまま加速し続け、しっかりした車体号勢で速度があがっても府愛定款はありません。
コーナーリングもスムーズで基本設計の旧いオートバイとは思えないスポーティさがあります。
スーパーボルドールはハーフカウルでツアラー然としていますし、スーパーフォアはネイキッドですが本格的なフルカウルのスポーツモデルとも何ら遜色はありません。
ハイパーVTEC搭載のエンジンは低回転域では2バルブで扱いやすく、高回転域では4バルブになり高回転の伸びを両立。
4バルブ化された瞬間はエキサイティングな排気音に変わるだけでなく、エンジン特性がかわったかのようなパワーの変化も感じられます。

良いバイクだなぁ…

でもバイク屋さん的にはどうなでしょ…
だってこのオートバイに乗るオーナーさんて基本的に乗り換える人が少ないんですよ(当店の場合)
確かに良く出来過ぎているオートバイなので他にこれよりも良いと思うバイクが少ないのでしょう。
優等生過ぎて面白くない…というわけでもないですしね。
むしろVTECのおかげでそのフィーリングの変化など特色がありますし。
大型免許を所持しても、400ccのスーパーフォアで十分な走りを楽しめるという意見が多いです。
確かにね…
でもバイク屋さん的には積極的の乗り換えてほしいですよね(そして売り上げアップにご協力いただきたいのです 笑)

車検は無事に合格。
ヨシムラのマフラーも装着されていますが、排ガス規制対応でちゃんと「自動車排出ガス試験結果証明書」通称ガスレポも完備していますのでこのまま車検を通せます。
よく「JMCA認定のマフラーだから車検は通るでしょ?」という方がいますが違います。
JMCA認証を受けているマフラーの多くは車検対応ではありますが、劣化すれば音量が大きくなることもあります。
また、ノーマル車両で触媒装備のマフラーを装着している場合、交換したマフラーにも触媒が備わっており、またその触媒による排ガス浄化機能が国土交通省が定めた基準に沿っていることが求められます。
そこでマフラーメーカーが国土交通省の基準に沿っていることを証明するガスレポを車検時に添付する必要があります。
JMCA認定マフラーであっても、そうでなくてもガスレポが無ければ車検は通せません。
紛失しないように注意しましょう。

車検の前に法定点検項目にそって点検を実施。
必要であれば調整、交換を行います。
先のマフラーの音量なども事前に計測しておきます。

マフラー内の消音機が劣化して音が大きくなることもあります。
ちなみにガスレポがあっても車検場で排ガス濃度の測定は行われます。
ガスレポがあっても濃度が濃ければ車検は合格しません。
触媒は経年劣化で性能が低下しますので不合格となる可能性もあります。
従ってこれも事前に確認しておきます。

車検が終わったらその他の整備。
車検のタイミングであちこち整備をしておきましょうということです。

こちらの車両、半年毎にオイル交換はしっかり実施していてその際に車両各部の点検や整備もしています。
従って今回はオイル交換はしません(3か月前にしたばかり)
今回は冷却水の交換を行います。

冷却水っていっても真水ではなくLLC(ロングライフクーラーント)
これは不凍液ですから低温時でも凍結しませんし防錆作用もありますのでラジエターなどを錆びさせる心配はありません。
定期的に交換しないとその性能は低下し、錆を発生させることもありますから注意しましょう。

古いLLCを抜くのは簡単なのですが補充するためには燃料タンクを降ろさなくてはいけません。
タンクを持ち上げて燃料ホースを抜き、燃料計の配線も取り外します。
いつものことならがインジェクション車の場合、燃料ホースの取外しにやや苦戦します。
燃料ポンプでエンジンにガソリンを圧送していますので簡単にホースが抜けないようにカプラーにはロック機構があります。
これが硬いんです。
おまけに狭いスペースに手を突っ込んでの作業。
この時に必要なのは整備技術よりも何よりも「指力」です。
ゆ~び~りょ~くぅーーーー なんて言いながらカプラーのロックを解除します(言わなくてももちろん外れます)

LLC交換時にはLLC排出の為のドレン(排出)ボルトのシールワッシャーも交換します。
またラジエターキャップも交換しましょう。

ラジエターキャップは単なるふたではありません。
圧力を調整する弁の役割を担っています。
エンジンが暖まるとLLCの温度も上昇します。
ラジエターキャップはラジエターや冷却経路(水路)内の圧力を大気圧より高く維持するための弁の役割を果たしています。
水の沸点は加圧することにより高めることができるのです。

LLCの温度が上昇するとLLCの体積が増えます(膨張します)
ラジエターや冷却経路内の圧力が高くなるほど沸点が上昇するわけですが、密閉されていると圧力が過剰となりラジエターやホース類がパンク…破損してしまう可能性があります。
従って一定の圧力以上になったときは弁を開いて冷却水を外に逃がしてあげる必要が有ります。
この役割をラジエターキャップが担っているのです。

こちらの車両の場合は1.1kg/cm2(107kPa)以上の圧力が加わると弁が開く仕組みになっています。

最近はあまり見かけなくなりましたが昭和の時代は夏場の高速道路や山道でオーバーヒートして止まっている車をよく見ました。
大抵はボンネットから白い煙が上がっている状態。
あれは正確には煙ではなく加熱したラジエターから出てきた冷却水が蒸発している水蒸気。
加熱(オーバーヒート)して加圧弁がこれ以上抑え込んだら危険!!と言うことで弁が開き噴き出している状況です。

水の沸点は100℃ですが、1.1kg/cm2(107kPa)まで加圧すれば沸点は20℃上昇し120℃となります。

ラジエターキャップはゴムのパッキンが備わっていますが冷却水にいつも触れています。
真冬の停止時には0度近くになることもあれば、走行中は高温になります。
紫外線の影響こそ受けませんがゴムにはかなり過酷な状態です。
またキャップにはスプリングが備わっており、これで圧力を調整しています。
しかし経年劣化でゴムパッキンはひび割れ、スプリングの張力も弱くなってきます。
こうなると加圧される能力が低下しLLCの沸点も低下。
オーバーヒートの可能性が高くなるのです。

ラジエターキャップは消耗品です。
冷却水の交換が2~3年毎(または10,000~20,000キロ毎)として推奨されますが、ラジエターキャップも同程度の交換サイクルだと思ってください。

尚、最近はスーパーLLCといってさらにロングライフ性能の高いものがありますが、ラジエターキャップの耐久性は使用するLLCとは関係ありません。
従ってキャップはスーパーLLC使用時でも2~3年毎に交換しましょう。

更に「より加圧すればオーバーヒートしにくくなるのでは?」とも質問されますが、確かに圧力が高くなるほど沸点は上昇しますがラジエターやホース類がその圧力で傷んでしまう場合があります。
従って純正のラジエターキャップ、または純正の指定圧力に準ずるラジエターキャップを使いましょう。

燃料タンクを降ろしたついでにプラグも交換します。

スパークプラグの交換サイクルですがオートバイは3,000~5,000キロ毎の交換が推奨されます。
いや、もう2万キロ近く交換していないよ!
そんな方は今までノントラブルでラッキーだったなと思いましょう。

エンジン回転数が上昇するほどプラグの点火数も上昇します。
プラグメーカー…日本ではNGK1社ですが、このNGKによると普通乗用車の交換サイクルは15,000~20,000キロ毎の交換が推奨となっています。
更にエンジンの常用回転数が高くなる軽自動車の場合は7,000~10,000キロ毎の交換、そして更に高回転型のエンジンであるオートバイは3,000~5,000キロを推奨としています。
この距離内であればプラグメーカーが性能を担保すると言っているわけで、逆に言えばこれを超えた場合はプラグ本来の性能を保証できないと言っているわけです。

ちなみに近年は多くの自動車で中心電極と接地電極の両方に白金やイリジウムを使った「両貴金属プラグ」が採用されています。
最近の自動車ってプラグ交換がめちゃくちゃ大変な作りになっていますが、両貴金属プラグの場合、その交換時期は8~12万キロ(軽自動車の場合は6~10万キロ)と長寿命になっています。

イリジウムプラグは長寿命と誤解している方が多いのですが、オートバイに使われるイリジウムプラグは中心電極だけがイリジウム合金。
つまり通常のプラグと寿命は同じなんです。
イリジウムプラグであっても3,000~5,000キロ毎に交換が推奨されます。

このCB400スーパーボルドールのようにプラグ交換のために燃料タンクを外して…というのは大変ですよね。
年間の走行距離が少なく、2年程度で5,000キロ程度の走行距離と言う方なら冷却水の交換と同時に2年毎にプラグを交換すれば良いと思いますが、たくさん走る人はもう少しプラグ交換のサイクルを伸ばしたいですよね。

バイク屋さん的には「いえ、しっかり交換時期は守りましょう!」と言いたいところですが、本音で言えば5,000キロを少し超えても大丈夫だと思います。
8,000キロぐらいの交換でも良いかもしれません。
ただし確実に性能は低下しています。
車種によっては5,000キロ程度のプラグの使用で明らかに吹け上がりに違和感を覚えることもあります。
あくまでも5,000キロを超えても走れるという程度のことです。

実は最近、NGKからはイリジウムプラグを上回る性能を発揮するMoto DXプラグと言うのがあります。
2輪車に特化した性能を持つプラグで、新たな外側電極の断面形状とルテニウム配合の中心電極により着火性に優れ始動性が向上。
着火性の向上は加速時のスロットルレスポンスも向上させ加速性能も向上させます。
アイドリング時も着火性の良さにより燃費が向上し、従来のプラグはもちろんイリジウムプラグの性能すら凌駕します。
そしてもうひとつの特徴がロングライフ性能。
従来のプラグ(イリジウム含む)が3,000~5,000キロ毎の交換が推奨されていたのに対し、Moto DXプラグは8,000~10,000キロ毎の交換が推奨になっています。

少しお値段は高いプラグですがプラグ交換に手間がかかる方はこちらのプラグを選んだ方が良さそうですね。

燃料タンクを外さないと出来ない定期交換部品の交換作業…エアフィルターです。
もちろん車種によってはタンクを外す必要がありませんが、CB400スーパーボルドール/スーパーフォア系はタンクの下にフィルターがあります。

従って冷却水交換、プラグの点検/交換、エアフィルター点検/清掃/交換は同時に行うのが宜しいかと。

今回はフィルターを交換します。
ペーパー式の乾式フィルターはエアダスターで汚れを吹き飛ばすくらいしか清掃ができません。
表面のホコリは飛ばせても、ペーパーフィルターに染み込んだ汚れは落ちません。
目に見えて汚れているときは交換するのが良いでしょう。

装着されていたフィルターを見るとまあこんなもんかな?程度の汚れに見えましたが、新旧のフィルターを比較すると…

うん、交換して正解ですね。

燃料タンクを元に戻してからバッテリー交換を行います。

4年前に交換したバッテリー。
そろそろ寿命です。
こちらの車両は毎日乗るような使われ方ではなく、年間走行距離も決して多くない休日の走行が中心です。
放電時間が長いのです。

鉛バッテリーは放電すると内部の電極に絶縁物質であるサルフェーションが生成されます。
絶縁物質ですからここには電気が蓄電されません。
サルフェーションは非常に柔らかく、充電するとすぐに電解液に溶けてくれます。
しかしサルフェーションは時間が経過すると硬化・結晶化します。
こうなると溶けてくれず、徐々絶縁領域が拡大していきます。
このサルフェーションが拡大すると最終的にバッテリーは充電しても蓄電することができず寿命を迎えます。

つまり毎日十分な充電をする乗りかただとバッテリーは長寿命となります。
平日、通勤等で20分以上走行するオートバイだと5年だって6年だったバッテリーは元気と言うことも珍しくありません。

乗る機会の少ないオートバイのバッテリーの寿命が早いのはこういうことなんです。
ときどき「一度バッテリーあがりを起こしたものは回復しないバッテリー」と言う方がいますが間違いです。
すぐに充電すればもとに戻りますが、問題なのはバッテリーあがり(放電状態)をそのままで長く放置してしまった時なのです。

バッテリーの電圧は定期的に点検し、電圧が低下したら速やかに充電しましょう。
充電のためにアイドリングだけ…といっても10分程度のアイドリングでは充電量は不足します。
少なくとも20分以上の走行が必要ですね。
理想としては3週間に1度は40分以上の走行をしたいところです。
それができない場合は充電器などを使って補充電をしてあげましょう。
補充電の方法は機器等についてはまた別の機会に…

さて、電圧は定期的に点検と言いましたがあくまでもそれはサルフェーションを精製させないためのメンテナンスのための点検です。
バッテリーの寿命(性能)は電圧では判断できません。
専用のテスターで計測します。

エンジンを始動するスターターモーターは強大な力を発生しエンジンをクランキングさせます。
このモーターは稼働時に大量の電力を使用しますので、稼働時にはバッテリーと直結になって大電流を流し込む必要があります。
バッテリーの電圧(V)は電気を押し出す力ですから電圧が低ければモーターに電力を送れません。
そして電圧が正常であっても、始動時に一気にたくさんの電気をモーターに流す必要があります。
大電流が必要なのです。
従ってエンジン始動には電圧(V)が正常で電流(A)も多く確保されている必要があります。

この電気を多く流す能力こそが始動性に影響するものであり、この能力こそがバッテリー自体の性能になっています。
この値をCCA(コールド クランキング アンペア)と言います。
摂氏-18℃の環境でバッテリーを定電放流させ、30秒後のバッテリー電圧が7.2V以上を保つことができる限界の放流電流値です。
このCB400スーパーフォアのバッテリーはTZ10Sサイズが搭載されますが、GSユアサバッテリーのYTZ10Sの場合、CCAは190となっています。
-18℃の環境で190A(アンペア)の定電放流を30秒行っても7.2V以上の電圧を維持できるということですね。

こんなテストは機械を頼るしかありません。
だって-18℃の環境を再現できないし、定電放流だって機械がなければできません。
専用テスターを使用して点検します。

装着されていた4年使用のバッテリーはマイナスターミナルが腐食していますね。。。
テスターで診断した結果は次の通り。
CCA値 145
電圧 11.84V
SOH 58%
SOC 0%

SOHとは「State of Health」の略でバッテリーの健全度や劣化状態を表す指標。
満充電でSOH50%になった場合、満充電でも初期の半分の容量しか持っていませんよという状況です。
それではこのテスト時点でバッテリーは満充電だったのでしょうか?
それを示すのがSOC(State of Charge)です。
充電率または充電状態を示す指標です。

このバッテリーはテスト段階で充電率が0%でした。
確かに規定の190CCAには満たないのですが、きちんと充電すればもう少しCCAは向上しそうです。
電圧も上昇するでしょう。
当然ながらSOHの変化もあると思います。
その為、テスターでは「正常だが充電が必要」と示しているのです。

ね?
テスターって便利でしょ?
バッテリーの能力診断は電圧計だけではできません。
電圧は能力を診断する要素のひとつでしかないですし、CCAが著しく低くなって始動力が無くても電圧は正常値になるものもあります。
ましてや感覚で診断できるものでもありません。

このバッテリー、テスターによれば充電すれば使えるかもよ?って診断でしたが4年使っていますし、何よりもマイナスターミナルの腐食がひどいので新品に交換します。
バッテリー交換のひとつの目安ですが、交換してから2年以内にバッテリーあがりを起こした場合は充電したうえでテスター診断を行い、そこで問題なければ継続使用するということで良いと思います。
逆に2年以上使ったバッテリーが一度でもバッテリーあがりを起こしたら充電するまでもなく交換するには良い機会だと思います。

さて、新たにご用意したバッテリーは欧州ブランドのBSバッテリー。
ミッツ・ハーでも販売車両の整備で使用することがあるブランドで、MVアグスタの新車にも採用されています。
最近ではMoto-GPでもサポートされているライダーが多いのでロゴを目にしたことのある人も多いかもしれませんね。
コスパに優れた良いバッテリーです。

新品ですが装着前に補充電を行いテスター診断を行います。
工場で出荷待ち中に放電しているでしょうし、新品でも工業製品ですから極まれに不良品が発生しても不思議はないためです。
CCAは規定が190ですが、実測360CCAです!
電圧は13.3VでSOHは100%
もちろん充電してありますのでSOC98%です。

規定値を大きく上回るCCAを示しています。
非常に高性能なバッテリーです。

バッテリーケースのふたを取り外す前にETCやドライブレコーダーなどをずらす必要が有りますが問題なく交換完了です。
ターミナルの腐食防止のためにターミナル部分にはグリスもしっかり塗布しての装着です。

最後にドライブチェーンとドライブスプロケット(フロントスプロケット)の交換。

リアタイヤの交換時期が近いため、ドリブンスプロケット(リアスプロケット)交換はその時に行います。
どうせリアホイールを車体から外す必要があるのでタイヤ交換時に同時に行えば工賃が安くあがりますからね。

ご用意したドライブスプロケットはサンスター製。
オートバイに詳しくない方でもしってるサンスター。
歯磨き粉や歯ブラシなどのオーラルケア商品の開発製造販売をしているあのサンスターです。

サンスターってオーラルケアやスキンケア、ヘアケア、美容はスキンケア商品の会社にように見えますが、自動車や建築用のシーリング剤、そしてオートバイ用の金属加工部品の製造を行っている企業なんですよ。
スプロケットやディスクブレーキのローターと言えばサンスターはメジャーブランドです。
ちなみに文房具は作っていません。
あれば別会社(サンスター文具)

もともとは自転車部品の販売を始めた創業者が、自転車用ゴムのりを製造したとことがルーツです。
このゴムのりを充填した金属チューブを開発し、そのチューブに歯磨き剤を充填したことが歯磨き剤や歯ブラシなどのオーラルケア事業に転身するきっかけになったそうです。
昔は歯磨き粉と言いましてクリーム状の歯磨き剤ではなく粉末状の粉だったんですよね。
これをペースト状にして一般に広まったのはチューブへの充填がきっかけです。
もともと自転車部品の製造販売をしていた技術があり、金属チューブを開発した金属の開発力と製造力、これらの技術を使って現在はスプロケットやブレーキローターの製造では世界的にも有名なブランドになっています。

皆さんの乗るオートバイのディスクローターにも多く採用されています(新車採用)
あのハーレーもサンスターのローターを使っていますよ。

ドライブスプロケットは普段カバーをしているので目にすることがありません。
このカバーを取ると…スプロケット周辺に汚れたグリスや、それに泥などの汚れが混じったものがたくさん付着しています。。
ここ、ときどきあけて清掃してあげた方が良いポイントです。
割りばしを使って清掃します。
割りばしっていろんな個所で整備には役立つんですよね。
最近、丸い割りばしが多くなりましたができればヘラとしても使える昔ながらの角ばった割りばしが作業には便利です。

ドライブチェーンは今まで装着してたスチール製から、黒とゴールドのコンピネーションの美しいカラーチェーンを使います。

ドライブチェーンは強度が必要ですからスチール製ですが、このスチールってそのままだとすぐに錆びます。
チェーンにはチェーンオイル(ルブ)を塗布しますが、これは動きをよくする潤滑の役割と共に防錆の効果もある為で必要な作業です。
今回装着するものもそうですが、最近のチェーンはピンにグリスが塗布されて封入されている「シールチェーン」が主流です。
その為、チェーンオイルの塗布は不要と言う間違った話がありますが、ピン以外にもローラー部などの潤滑にはチェーンオイルが必要です。
また錆を防止する意味でもオイルの塗布は必須ですので間違えないようにしましょう。

チェーンはプレート同士をピンで繋げており、そのピンにはスプロケットの歯と噛み合う個所に摩耗防止の効果も兼ねてローラーが装備されている作りです。
従ってこのピンとローラーがしっかりと固着せずに動いてくれれば良いわけで、プレートが錆びても何ら問題ありません。
ただしプレートの錆がローラーやピンに浸食することがあるので錆びさせないのがベターです。
そして寂びたチェーンって…見た目に良くないですよね。

そこでこの錆びやすいスチールチェーンの表面にメッキやアルマイト加工で着色したのがカラーチェーン。
ゴールドチェーンはメジャーですよね。
そこまで主張はしたくないけどチェーンを奇麗にせいそうして輝かせたいいう人はシルバーチェーンを使う人も多いです。
最近は黒いプレートをゴールドのピンで繋いでいるブラックタイプも普及していますし、赤や青、緑などのアルマイト塗装されたカラーチェーンもありますから自分のオートバイのカラーをあわせてコーディネートすると楽しいですね。

今回お客様が選ばれたのは黒とゴールドのコンビが美しいブランク&ゴールド。
最近では人気のカラーです。

外側のプレートは黒、内側のプレートとピンはゴールド。
このCB400スーパーボルドールも黒いボディにゴールドのホイールですから似合わないわけがありません。

古いチェーンは一部のプレートに錆が発生しています。
先のとおりこの錆自体は問題ないのですが、チェーンの一部でキンク(固着)が発生しています。
チェーンのプレート同士がピンで接続され、関節のようになっているのですがこの部分の動きが悪くなっており波を打ったような状態になっている症状です。
ピンの内部には動きをスムーズにするためにグリスが封入されていますが、時間の経過とともにこのグリスも徐々に固くなっていきます。
汚れや錆で関節部(リンク部)の動きが阻害されることもありますし、グリスを封入しておくためのOリング(ゴム製)が破損して内部のグリスが流出していることもあります。
もちろん錆の浸食と言うこともありますね。

それほど伸びているわけではありませんが交換には良いタイミングでしょう。

専用工具で古いチェーンをカットします。
圧入されているピンを工具で押し出すのです。
慣れていないと工具を壊してしまう人もいますね。

カットしたチェーンの先端に新しいチェーンをタイラップ等で接続。
そのまま古いチェーンを引き抜くと新しいチェーンが送られて入れ替え完了です。

その後は新しいチェーンを接続する必要が有ります。
接続するコマ(リンク)のピンにたっぷりとグリスを塗布。
もったり盛り付けていますが、穴に差し込むときに余計なグリスは外に残りますからこれでOK
ピンにしっかりと蓋をするようにOリングをセットし外側のプレートを装着します。

刺さったピンは中空性です。
このピンの外側を専用工具で広げてあげればピンは抜けなくなります。
これが「カシメ」作業。
中空ピンの写真がありますが、左のピンはカシメた後です。
右のカシメ前より広がっているのがわかりますか?
このカシメ作業って例えば締めこむトルク(力)とかが指定されているわけではないのです。
厳密に言えばノギスを使って測定すれば正しいカシメができるのでしょうが、実際にはそんなことしていたら日が暮れます。
そこで感覚でカシメていき、カシメすぎないように何度か工具を取外して目視しながら作業するのが一般的。
カシメが甘ければピンは抜けますし、カシメすぎるとキンクを新しいチェーンなのに起こしてしまいます。
一般のユーザーさんは数万キロ毎のチェーン交換ですから、この感覚がわからず小まめに目視しながらの作業になるでしょう。
おっかなびっくりですね。
でも我々業者は1年に何台もカシメ作業をしますので途中の目視をせずに一発で決まります。
技術力というよりも経験の差ですね。
それでも久しぶりのチェーン交換時には間隔を思い出せず、目視を繰り返しながらの作業になります。
自分で工具を用意して作業をするのも良いですが、数年に一度の割合で使う工具を購入し、手間と時間をかけて交換し、カシメ過ぎればチェーンをカットして買い直し(あるいはリンクをつぎ足し)、甘ければ走行中にチェーンが外れるというトラブルの可能性がある…
そう考えると経験者に任せてしまった方が良い気がします。
手間暇かけて自分でやることが楽しいと言う人は良いですが、コスト的には自分でやるとあまり良いとは言えませんね。

チェーン交換後にホイール含めて奇麗にオートバイを洗車。
うん、ゴールド&ブラックのコンビチェーン、カッコいいですね。
キンクによる並うちもなくなり一直線です。
なによりオートバイを押し引きする際にチェーン部分からの音が無くなりました。

チェーンは消耗品で定期交換部品ですが、ドレスアップにも最適です。
自分のお好きなカラーのチェーンをお選びください。

さて、ひととおりの作業を終えて車検も完了。
次のオイル交換…あるいはその後くらいにドリブンスプロケット(リアスロケット)をリアタイヤと共に交換ですね。

いつもご用命いただきまして誠にありがとうございました。

【営業時間/定休日のご案内】●営業時間 11時~19時●定休日 毎週水曜日、第二・四木曜日臨時休業や、営業時間の急きょ変更等もございますので、ご来店前には必ずお電話等でご確認ください。■ご来店時のお願い と ご予約のおすすめ先にご来店予約を...
04/07/2026

【営業時間/定休日のご案内】
●営業時間 11時~19時
●定休日 毎週水曜日、第二・四木曜日
臨時休業や、営業時間の急きょ変更等もございますので、ご来店前には必ずお電話等でご確認ください。

■ご来店時のお願い と ご予約のおすすめ
先にご来店予約を頂戴しているお客様がいらっしゃることがございます。
1組ずつご案内しておりますので、先のお客様がいらっしゃる場合はお待ちいただくことがございますのでご容赦ください。
ゆっくりとご覧いただけるようにお時間の調整をさせていただきますので、ご来店をご予定されていらっしゃるお客様は予めご予約いただくことをお勧めいたします。
尚、展示車両は基本的にエンジンが始動できない状態で保管しております。
ご予約いただければ始動できるものもありますが、あくまでも納車整備前の展示車両であることを予めご了承、ご理解いただきますようお願い申し上げます。

7月最初の土曜日。
先程気付いたのですが鈴鹿の8時間耐久レースの予選があったんですね。
いや、知りませんでした。
8耐といえば7月最後の週末開催が当たり前だと思っていたんですが、最近の猛暑を考慮して時期をずらしたんでしょうか?
でもねぇ…なにも梅雨本番の7月上旬にするなんてどうなんでしょうね?
確かに暑くてライダーも感染者も大変なのはわかりますが、梅雨明け直後の週末で暑さの中で感染し最後に打ちあがる花火を見る…ってのが風物詩だと思うんですけどねぇ。
どうせ猛暑を避けたいのだったら梅雨入り前の時期とか秋にすれば良いのに。

さて、オイル交換と共に駆動系消耗品の交換で入庫したヤマハJOGです。

まずはオイル交換。
スクーターのオイル交換は1500~2000キロ、または半年以内の交換が推奨されます。
え?メーカーの交換指定サイクルはもっとロングライフよ…と言う声が聞こえてきそうですが、長く乗りたいのであればぜひそれよりも早めの交換サイクルにしてください。
エンジンは小排気量になるほど常用回転域が高くなります。
もともと排気量が小さいので回転数を上昇させてパワーを絞り出しています。
小さなピストンでストロークも短く、軽量だからこそ高回転化できるというメリットを最大限生かしているのです。
高速で稼働するエンジン内部にしっかりと油膜を形成して保護しているのがエンジンオイル。
時速30キロで走行中のエンジン回転数は普通乗用車の2~3倍です。
自動車用のエンジンオイルではなく、より高性能で油膜切れのリスクが少ない2輪用オイルを必ず使ってください。
オイルはエンジン各部を巡り、潤滑するとともに冷却と洗浄の役割を担います。
しかしその容量は原付の場合わずか600~800cc程度。
普通自動車の1/7以下です。
その少ないエンジンオイルで潤滑、冷却、洗浄を担うのですがオイルを濾過するフィルターが原付にはありません。
汚れたオイルは網状のストレーナーを通過する程度でエンジンを巡り続けます。
20000キロ程度持てば大丈夫…と言う人はメーカーの指定交換サイクルで大丈夫だと思います。
ただ30000キロ、40000キロと長く乗りたい方はぜひ早めの交換をしてください。

駆動系消耗品一式を交換します。
こちらの車両の走行距離は18000キロ。
危険な状態です。

スクーターはエンジンの力を樹脂製のベルトを介して後輪に伝えています。
普段はカバーされていて目に見えませんが、チェーンの役割を果たすものがあるんですね。

金属製のチェーンと異なるのは日常のメンテナンスが不要なこと。
スクーターはメンテナンスフリー性能を高めているのです。
金属製のチェーンは定期的な注油が必要ですし、摩耗すると伸びてくるので定期的に調整が必要です。

樹脂ベルトは注油不要でありながら音もせずに静かで軽量、伸びることも無いので調整不要です。
但し、摩耗すると徐々に細くなりますし樹脂製ですから経年劣化で切れます。

一般的に12000~17000キロ程度で交換しましょう。
高回転域(全開域)での使用が多かったり、発進停止が多い走り方の場合は早めに交換してください。
切れるとエンジンはかかっていても車体が前にすすみません。
非常に困ります。

ベルトはエンジン側のプーリー(主に変速を担います)と、後輪側のプーリー(主にクラッチの役割を担います)に繋がっています。
エンジン側の変速を担うプーリーには樹脂製パーツのウェイトローラーとスライドピ―スがあり消耗します。
この消耗が進行するとスムーズに変速せず正しく加速してくれなくなります。

スクーターは無段でちゃんと変速しているんですよ。

ちなみに後輪側のプーリーのクラッチも摩耗しますが、ベルトやウェイトローラー、スライドピースに比べると耐久性が高いのです。
ここで言う「駆動系消耗品一式」とはベルト、ウェイトローラー、スライドピースを指します。
ベルト交換時にはこの3点を同時に交換しましょう。

ベルトの摩耗は予兆があまり感じられないんですよね。
しいて言えば加速の悪化…といっても日々乗っているオートバイのわずかな加速力の変化は気付きませんよね。
最高速の低下も症状としてありますが、一応原付の法定速度は30キロですのでいつも確認するわけにはいきません。
以前だと60キロ出ていたはずなのが気づいたら55キロしか出ない…
この場合はベルトの摩耗が考えられますが、堂々と法定速度を上回って点検してくださいとは言えません。
その為、交換は12000~17000キロを目安に距離で管理しましょう。

エンジン側と後輪側のプーリーと言いましたがそれぞれふたつの傘が向かい合ったような構造になっています。
尖った傘同士が向かい合っているのをイメージしてください。
向かい合った傘の間には谷間ができます。
この谷間にV断面の樹脂ベルトがかかっています(挟まれています)
この2枚の傘は前後(エンジン側も後輪側も)回転数によって間隔が自動的に変化します。
プーリー(傘)が開いたり閉じたりするんです。
それによって挟まれたベルトの位置も上下して動きます。
横から見るとベルトのかかっている部分の直径が変化するのです。

変速を担うエンジン側のプーリーには円筒状のウェイトローラーが組み込まれています。
エンジン回転数が上昇すると遠心力でウェイトローラーは外側に転がります。
これが転がることによりプーリー(傘)が開いたり閉じたりするのです。

エンジンが停止していたり、あるいはアイドリング時にはベルトはプーリーの中心部にあります。
エンジン回転数が上昇するとウェイトローラーが遠心力により移動し、プーリーの感覚が狭くなります。
挟まれたベルトは行き場を失い、そのV断面の計上により傘の外側にベルトが逃げていきます。
この動きによってリアタイヤ側のプーリーの外側にあったベルトは内側の中心部分に移動しリアタイヤの回転速度が早くなります。

自転車のギヤを思い出しましょう。
ペダル側と後輪側にギヤ(歯車)があり、これにベルトが噛んでいますね。
発進時や坂道でペダルを踏む力を軽くするにはギヤダウンしてペダル側のギヤに対し後輪側のギヤを大きくします。
これだと軽くペダルをこげますが速度があがるほどにペダルを早く回転させる必要が有ります。
そこで速度があがったらギアアップし、後輪側のギヤを小さくします。
すると踏み込む力は重くなりますが、同じペダルの回転数で後輪を早く回転させることができます。

スクーターの駆動系もこれと同じことが起きているのです。

ベルトはプーリー面を滑りながら回転することで無段変速するわけですが、滑らせるからこそ金属のベル尾と言うわけにはいかないのです。
樹脂ベルトだとスムーズに滑りますが摩耗します。

摩耗してベルトが細くなるとエンジン側のプーリー(傘)がいっぱいまで開いてもベルトが外側まで移動しきれなくなります。
本来は速度があがれば外まで広がり(エンジン側のギヤが大きくなり)後輪側のベルトは中心に移動する(ギヤが小さくなる)ことによって最高速に達するのですが、エンジン側のギヤを最大値に出来なくなるのです。
こうなると最高速は低下します。

最高速の話しをしていますが、ベルトが細くなると発進時の加速は鋭くなります。
摩耗したベルトを新しい(太い)ベルトにすると発進時の加速がマイルドになるのはこのためです。

エンジン側に組み込まれたウェイトローラーは遠心力で移動します。
この移動によってプーリー(2枚の向き合った傘)が閉じたり開いたりします。
本来はコロコロと転がりながら移動するウェイトローラーは重りの役割ですから中心部は金属です。
そして外側は樹脂なっていてプーリー(ムーバルドライブフェイス)と金属同士の接触を防ぎスムーズに動く仕組みになっています。
ベルトが金属ではなくベルトである理由と同じですね。

常に動いているとこのウェイトローラーの樹脂部分が編摩耗してきます。
丸いはずのウェイトローラーが部分的に平らな箇所ができてしまい、ころころと転がらなくなるのです。
一度できた平らな部分は加速度的に削れていきます。
本来は遠心力で転がりながら移動するのが平らな部分ができて転がることができなくなり、かわりにすべるように移動するからです。
この編摩耗がすすむとスムーズにウェイトローラーは移動することができず、2枚の傘のプーリーの幅が広がり切れなくなったり、あるいは広がりっぱなしになったりと不具合が起きます。

つまり本来はローギヤであってほしい低回転域なのにハイギヤになってしまったり(こうすると低速からの加速が鈍くなる)、高回転域なのにローギヤになっていたり(こうするとずっとエンジン回転数が高いまま速度がのびなくなります)といった不具合が生じます。

ちなみに2つの向かい合った傘のプーリーはウェイトローラーによって広がったり狭まったりするのですが、この移動時に金属同士の接触・摩耗を防止するのが樹脂製のスライドピースです。

このようにベルト、ウェイトローラー、スライドピースは樹脂パーツであり注油しなくても金属同士の摩擦・摩耗を防止しスムーズに動くことができるのですが摩耗してしまいますので定期的な交換が必要になるのです。

今回交換したベルト幅は17.7mmでした。
新品は18.2mm
このわずかな差が摩耗によってできたものであり、走りに大きく影響するのです。

スクーターの駆動系の原理をあらためて自分の中で整理するつもりで文章にしてみましたが、私の文章力の無さで余計混乱しそうです。

動画などがないとやっぱりよくわかりませんね。

インターネットなどに動画付きで説明しているサイトがたくさんあるのでよければ優秀な方々の説明をご覧ください。

ちなみに組み上げたあとにエンジンを始動し、ベルトがどのように移動しているのか(動いているのか)がわかる動画をコメント欄に投稿しておきますので興味ある方はご覧ください。

ドライブベルトケース内は摩耗した削りカスで汚れています。
まずはこれを奇麗に清掃してから消耗品を交換します。

ウェイトローラーはスムーズに移動すべきものですので組み込む際にグリスやオイルスプレーを使いたくなるのですが、遠心力でこの油分がベルトに付着するとベルトがスリップして駆動力を失います。
これは整備仕事に見解がことなるんですよね。
まったく油分は与えてはいけない(ベルトスリップの原因になる)という意見と、薄く油分を与えておく(ウェイトローラーの動きをよりスムーズにして摩耗を防止する)という意見。

その論争を解消するのがミッツ・ハーではいつも使っている
Vipro'sのフルオドライ。
滑りを良くするフッ素オイルを配合した「ドライ潤滑剤」

これ、吹き付けるとすぐに乾いてべたつかないんです。
吹き付けた面はフッ素効果で滑りがよくなっているのですが、ドライタイプなのでまったく油分が残りません!
これ、少し高いんですがすごく良いですよ!

ウェイトローラーに使う以外でも、例えばサスペンションのロッドやフロントフォークに噴霧すると良いですね。
スムーズに動いてほしいけど油分が残っているとそこにほこりなどの汚れが付着しますが、フルオドライなら大丈夫。
このように潤滑させたいけど油分は無く、乾いた状態にしたい個所に使います。
鍵穴なんかもこれを噴霧しておくと良いですね。
私は自宅の敷居滑りにつかっています。
引き戸やふすまの敷居滑りに噴霧しておくと開け閉めが楽なんです。
先日も押し入れの敷居滑りに噴霧しておいたのですが失念しており、いつも重いはずの押し入れのふすまを思い切り開ける感覚で力を入れたらバターーーン!と思い切り開いてしまいびっくりしました(笑)

使い道いろいろです。
フルオドライ以外も含めてVipro'sには様々な溶剤がラインナップされています。
当店で常時ご案内、販売してますのでどうそお気軽にご相談ください。

エンジンオイルを交換し、初の駆動系消耗品一式を交換したヤマハJOG

コンパクトな50cc専用モデルの原付車両は今後大変貴重になると思います。
現在50cc専用車は作られておらず、一回り以上大きな原付二種(51~125cc)ベースの原付もでるしか新車は販売されていないからです。
50cc専用モデルより20キロ以上重く、大きなボディは気軽さがうすれてしまい駐車時や取り回し時にも不便さを感じるようになりました。
だからこそ、現在50ccの原付をお持ちの方は大切に定期メンテナンスをして長くのってください。

皆様の快適なオートバイライフのお手伝いをできる限りさせていただきます。
お気軽にご相談ください。

【営業時間/定休日のご案内】●営業時間 11時~19時●定休日 毎週水曜日、第二・四木曜日臨時休業や、営業時間の急きょ変更等もございますので、ご来店前には必ずお電話等でご確認ください。■ご来店時のお願い と ご予約のおすすめ先にご来店予約を...
03/07/2026

【営業時間/定休日のご案内】
●営業時間 11時~19時
●定休日 毎週水曜日、第二・四木曜日
臨時休業や、営業時間の急きょ変更等もございますので、ご来店前には必ずお電話等でご確認ください。

■ご来店時のお願い と ご予約のおすすめ
先にご来店予約を頂戴しているお客様がいらっしゃることがございます。
1組ずつご案内しておりますので、先のお客様がいらっしゃる場合はお待ちいただくことがございますのでご容赦ください。
ゆっくりとご覧いただけるようにお時間の調整をさせていただきますので、ご来店をご予定されていらっしゃるお客様は予めご予約いただくことをお勧めいたします。
尚、展示車両は基本的にエンジンが始動できない状態で保管しております。
ご予約いただければ始動できるものもありますが、あくまでも納車整備前の展示車両であることを予めご了承、ご理解いただきますようお願い申し上げます。

ピアッジオ(伊)の3輪スクーター MP3にオイル交換でご入庫いただきました。
フロント2輪、リア1輪のスリーホイラー。
非常に乗り心地の良いスクーターです。

フロント2輪による絶大なる安心感。
急ブレーキ時には2つのフロントタイヤでしっかり路面をグリップしてくれる安心感。
コーナーリング時に、特に雨のような路面状況の悪い時でもフロントからスリップダウンする可能性が低くなるという安心感。
余談ですがフロント周りががっちりしているので正面から衝突や追突などの接触があっても安心(車間距離はしっかりとりましょう)

2006年に販売されたこのスリーホイラーは高速走行でも高いコーナーリング性能を発揮しました。
搭載するエンジンはピアッジオの名機クオーサー。
非常にパワフルで高回転まで軽々吹け上るスポーティなエンジン。
トルクで車体を押し出すというよりも、高回転で車体をグイーンと引っ張っていくような感覚。
このクオーサーはアプリリアスポーツシティやスカラベオ、ベスパ等にも採用せれた優秀なエンジンです。

3輪スクーターとしてはホンダのジャイロがありますね。
ジャイロの場合、販売当初はレジャーバイクという位置づけで後2輪による駆動力がウリでした。
オフロードや雪道でも走れそうなゴツゴツしたタイヤが装備されていましたね。
その後、ジャイロは働くバイクの代名詞的存在になります。
後2輪ゆえに後部に重い荷物を積載できる特徴を存分に生かしていましたね。

MP3はジャイロと異なり、駆動力や積載性よりもその高い安定感による走りの良さを売りにしていました。
フロントサスペンションは左右独立懸架方式。
このサスペンションの動きが大変優秀で、右側のタイヤが路面のギャップを拾うと右側のサスペンションだけがスムーズに伸び縮みして車体は安定したまま。
このスムーズな独立懸架でコーナーリング時の旋回性や安定感が優れていました。

前2輪と言えばヤマハが「リーニングマルチホイール」という名称で2輪のように車体をバンクしてコーナーリングを旋回する3輪(または3輪以上)の車両開発に着手し、2014年にトリシティ(125cc)として販売を開始しました。
2017年には排気量を155ccに拡大した軽二輪クラスのモデルも販売開始。
2020年には更に排気量を300ccに拡大した小型二輪クラスのモデルも販売されました。

このヤマハのリーニングマルチホイールコンセプトは大型スポーツ車ナイケン(845cc)にも採用しています。

が、これがあまり売れなかったんですよね…

ナイケンは乗ったことが無いのですが、MP3と何かと比較されるトリシティはミッツ・ハーでも過去に数台取り扱っています。
乗り心地はまったく違うんですよね。

まずMP3の方がゆったりしています。
車体の大きさもあると思いますが座面が広く座り心地の良いシートが気持ち良いMP3に対し、トリシティのシートはスポンジも固めのシート。
まあこれは好みの問題かもしれません。
足元はどちらもフロントが2輪の為、タイヤハウスがステップボードを狭くする要因になっていてビッグスクーターのように足を投げ出すことはできません。
ただMP3の方が足元は広く…というよりトリシティの足元は狭すぎました。
MP3と違ってフラットフロアなので大きな荷物を積める…と思ったのですが実際にはほんとんどその余裕はありませんでした。
そしていちばんはやはり乗り心地。
フロントがどっしりしていて路面をしっかり追従しつつも衝撃をうまい具合になすようなMP3はスポーツというよりもGT(グランツーリスモ)的な心地良さがありました。
トリシティはそれに比べるとよく言えば軽快なんですがどうも落ち着きがないような…
軽快とはいえ2輪に比べればフロントヘビーなのは間違いないですし。

当店のお客様でトリシティからMP3にお乗り換えになったお客様曰く「商用車から乗用車、それもかなり高級な乗用車に乗り換えたような乗り心地の違い」と表現されていました。

まあいずれにしてもフロント2輪のスクーターはメジャーな存在ではないのですがMP3は2006年の誕生以来モデルチェンジされながら現在も製造されています。
一方で2014年に誕生したトリシティは今年の秋に製造が終了し、トリシティ155も秋に終了します。
トリシティ300は既に製造終了していますし、ビッグバイクスリーホイラーのナイケンも製造が終了しています。

そんな良くできたMP3ですが、センサー類のトラブルは比較的良くあるのです…こまったものです。
特にロールロック装置。
この車両、グリップ部のスイッチひとつで前輪のサスペンションを固定し車体がバンクしなくなります。
スタンドなしで自立するんです。
時速10キロ以下でこのスイッチを操作することができるので、信号等で停止する直前にロックすれば地面に足を付く必要がありません。
発進時はアクセルをあけて加速するとすぐにロックが解除。
目的地に着くまでに地面に足は点かずに到着できます。

それが何だと言う人もいますが結構楽なんですよこれ。
信号で車体を支える必要がないんですから。

ただこのロールロックはロックしっぱなしの状態を維持し続けるとオイル漏れが起きやすく、オイルが漏れて減るとセンサーがけたたましく鳴ります。
クラクションが鳴り響くばかりか油圧も低下しロックできなくなります。

それならオイル漏れを修理するなりオイルを補充すれば良いだけの話しなのですが、正常な状態でも警報音がなることがあったりして…
当店のご常連はその警報センサーをカットしています(笑)

困ってしまうのはロック自体が故障でできなること。
オイル交換に入庫したこちらの車両はその状態。
ロックできないのです。
もともとロックできる前提の車両ですからサイドスタンドはありません。
つまり停車時はそれなりの重さの車体を毎回センタースタンドを使用しなくてはいけないのです。
おまけに押し引きする際にもロックしてあった方が楽なんですが…
現状はただの重いスクーターと言う感じ。
いや、もちろんMP3ならではの快適な乗り心地に影響は無いのですが。

いちばん困るのはロックが解除できなくなる現象。
こういうときはロックの油圧のオイルを全部抜いてあげるしかないですね。

どうもこれらロックの異常はECUのエラーのようでこれが結構高額なんです。
なのでロック装置に異常が発生すると修理せずにロックできない状態で乗る方が多いですね。。。

エンジンは丈夫です。

名機クオーサーは高回転型のパワフルエンジンですが丈夫です。
ただ本当に高回転型のエンジンですからオイル管理がかなり重要。
出来る限り粘度はワイドレンジのマルチグレードを使うことが推奨されます。
10W-50程度が指定と言われますのでミッツ・ハーではルブロスの100%化学合成油であるMoto-SS 5W-50を使います。

高回転までパワフルに吹け上るエンジンには最適です。

MP3を個人売買で購入してもメンテナンスをしてくれるお店が少ないようですね。
当店にもときどきお問い合わせが来ます。
他県からメンテナンスに来られる方もいますが、それまでの整備履歴がわからないので中にはそれなりの費用が掛かる場合もあります。
念のためにこれもやっときましょう…これは変えたことがあるんですかね?変えときましょうか?ってな感じですね。

オートバイは定期的なメンテナンスが必要ですが、そのメンテナンスの内容がわからないと整備する側も不安になり過剰に整備をすることになりがちです。
そうならないためにもメンテナンスは決まったショップでお願いし続けることが大事だと思います。
もちろんご自分でやられる方はそれでも良いと思いますが、きちんと定期整備の内容を伝えられるようにしておきましょう。

住所

宮前区西野川2-37/11
Kawasaki-shi, Kanagawa
216-0044

営業時間

月曜日 11:00 - 19:00
火曜日 11:00 - 19:00
金曜日 11:00 - 19:00
土曜日 11:00 - 19:00
日曜日 11:00 - 19:00

電話番号

044-863-8169

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