CRAFT customs

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CRAFT customs 〒807-0072 福岡県北九州市八幡西区上上津役5丁目8-16-2
TEL093-647-2206 FAX093-701-4008

定休日:毎週火曜日
営業時間:(平日)10:00~18:00 (日・祝)10:00~18:00

ランドクルーザー全般、JEEPなど国産車から外車まで幅広く取り扱っています。もちろん軽自動車、普通車、ハイブリット車、何でもご相談下さい。
乗り心地を重視したカスタムからオフロード重視したカスタムまで自身の知識を生かし適切なアドバイスをいたします。
カスタム後も構造変更まで安心して乗っていただける車輌を製作いたします。
アメリカ本国から補修パーツ、カスタムパーツ取り寄せ可能です。

一般修理、鈑金塗装、車検などもご相談下さい。
事故に関するご相談も承ります。

『適合という、見えない精度』2インチリフトアップされた78プラド。今回の入庫は、リアショックループブッシュの破損です。装着されているのはプロコンプ製ショック。社外サスペンションを組んだ車両では、部品単体の性能だけでは整備は完結しません。重要...
25/10/2026

『適合という、見えない精度』

2インチリフトアップされた78プラド。

今回の入庫は、リアショックループブッシュの破損です。

装着されているのはプロコンプ製ショック。

社外サスペンションを組んだ車両では、部品単体の性能だけでは整備は完結しません。

重要なのは、車両側の寸法と、部品側の仕様、その間に生じる差異をどう整合させるか。

78プラドの場合、プロコンプの標準ループブッシュをそのまま使用するのではなく、車両側の取付条件に合わせて、内径19mmの変換ブッシュを介在させる必要があります。

今回、その変換ブッシュが破断し、支持機能を失っていました。

ブッシュは、一見すれば単なる緩衝材に過ぎません。

しかし実際には、ショックアブソーバーと車体との間で発生する荷重や振動、相対的な動きを受け止めながら、両者を適切な関係に保つ重要な構成要素です。

だからこそ、
「装着できている」ことと「適切に機能している」ことは、決して同義ではありません。

リフトアップされた車両には、純正状態とは異なる幾何学的な条件と荷重環境があります。

その変化を理解せず、部品だけを交換してしまえば、目の前の不具合を処置したに過ぎません。

今回も破損したリア左右の変換ブッシュを交換。

目に見える破損だけを追うのではなく、
なぜそこに負担が集中したのか。
その部品が本来どのような役割を担っているのか。

そこまで遡って状態を読み解くことが、長く乗り続けるための整備には必要だと考えています。

古い4WDには、年月とともに蓄積された履歴があります。

その履歴を読み取り、現在の状態を正確に把握し、これから先の時間へ繋げていく。

派手さのない部品ほど、車両の信頼性を静かに支えている。

今回も大切な一台をお任せいただき、ありがとうございました。



#78プラド
#ランドクルーザープラド
#整備

『判断の先に信頼がある』9月、CRAFTへ一台の78プラドが入庫しました。購入から、まだ4ヶ月。車検を控え、「一度、車両の状態を詳しく見てほしい」というご依頼でした。そこで行った、CRAFT customs特殊解析・診断。故障箇所を列挙する...
25/10/2026

『判断の先に信頼がある』

9月、CRAFTへ一台の78プラドが入庫しました。

購入から、まだ4ヶ月。

車検を控え、「一度、車両の状態を詳しく見てほしい」
というご依頼でした。

そこで行った、CRAFT customs特殊解析・診断。

故障箇所を列挙することだけが、診断の目的ではありません。

現在の状態を正確に把握し、これまでの経緯を読み解き、
さらにその車がこれから辿るであろう時間までを見据える。

整備とは
目の前にある不具合を修復する行為であると同時に、
その先にあるリスクを可視化し、判断の材料を提示する仕事でもあります。

確認を進める中で、この車両には看過できない状態が複数見受けられました。

修理そのものは可能です。

しかし

「直せる」という技術的可能性と、「乗り続けるべきだ」という判断は、別の問題です。

必要となる修繕。
今後想定される故障。
費用と時間。
そして、その車を所有し続けることによって得られるもの。

それらを総合して考えた結果、私たちは「乗り続けることはおすすめしない」という結論をお伝えしました。

売上だけを尺度にするなら、修理を勧める方が容易だったかもしれません。

けれど、CRAFT customsが整備において重視しているのは、
修理を受注することではなく、正しい判断に辿り着いてもらうこと。

整備士に求められるのは、手を動かす技術だけではない。

時には
「直す」よりも「やめる」という選択を提示することに、専門性が宿る。

私たちは、そう考えています。

⸻

その後、しばらくして。

お客様から、再びご連絡をいただきました。

「CRAFTで車を購入したい。」

今回選ばれたのは、新車のムーヴキャンバス STRIPES G。

CRAFT customsでは、特定の車種やカテゴリーに限定することなく、お客様の用途や生活、価値観に応じて車両をご提案しています。

今回は新車販売に加え、純正オプションとしてETC2.0、ドアバイザー、フロアマットを選択。

さらにCRAFT customsでは、

carrozzeria DMH-SZ700
ミラーリング加工
COMTEC 前後2カメラドライブレコーダー

を施工しました。

ここでも、単に用品を取り付けるだけでは終わらせません。

純正装備との整合性。
操作性。
配線処理。
将来的なメンテナンス性。

一つひとつを考慮し、車両全体として破綻のない状態へ仕上げる。

「取り付ける」のではなく、「成立させる」。

それが、私たちの仕事に対する姿勢です。

⸻

78プラドとムーヴキャンバス。

年式も、構造も、用途も、まったく異なる二台です。

それでも今回の出来事には、一つの連続性があります。

それは、
「この店なら任せられる」という信頼。

車を売ることも、
整備することも、
診断することも、
用品を取り付けることも。

表面的には異なる仕事に見えて、
その根底にあるものは一つです。

お客様の判断に、専門性をもって寄り添うこと。

車には、それぞれに固有の価値があります。

価格だけでは測れない愛着。
使い勝手。
所有する意味。
そして、その車と過ごしてきた時間。

だから私たちは、
単純に「何を売るか」ではなく、
「なぜ、その車を選ぶのか」
というところから向き合いたい。

今回、78プラドのときにお伝えした厳しい判断を、
お客様が信頼として受け止めてくださった。

そしてその信頼が、次の一台をCRAFT customsに託していただくという形になった。

これは、車両販売という一つの取引以上に、私たちにとって意味のある出来事でした。

想いを預かり、価値を守る。

その言葉を、整備にも、販売にも、これからの仕事にも。

CRAFT customsは、一つひとつの仕事を通して、積み重ねていきます。

この度は、ご購入誠にありがとうございました。

今後ともよろしくお願いいたします。



#ムーヴキャンバス
#新車販売
#78プラド特殊解析診断

『変速しない理由を制御から解く』ランドクルーザー80、AT変速不良の解析記録。入庫時に確認された症状は、2速固定。まずATの自己診断を試みましたが、正常に自己診断へ移行できない状態でした。ここで、単純に「AT本体の故障」と結論づけることはで...
21/10/2026

『変速しない理由を制御から解く』

ランドクルーザー80、AT変速不良の解析記録。

入庫時に確認された症状は、2速固定。

まずATの自己診断を試みましたが、正常に自己診断へ移行できない状態でした。

ここで、単純に「AT本体の故障」と結論づけることはできません。

電子制御ATの変速は、機械的な油圧機構だけで成立しているわけではない。
各種入力情報を受け取り、ATコンピュータが演算し、各アクチュエータへ指令を与える。その一連の制御が成立して、はじめて適切な変速が行われます。

そこで今回は、変速という結果ではなく、その結果を生み出す制御系統から診断を開始しました。

ATコンピュータを取り外し、分解。
内部の基板を詳細に確認すると、コンデンサからの液漏れを確認しました。

電子部品は、機械部品のように明確な破損として現れるとは限りません。

経年による部品特性の変化や液漏れが基板へ影響を及ぼし、制御系統に異常を生じさせることがあります。

今回はこのATコンピュータをオーバーホール。

同時に車両側の関連系統についても点検を行い、修理したコンピュータを車両へ復帰させました。

その後、試運転。

2速に固定されていた変速は正常に復帰し、さらにアクセル開度に応じた変速制御も正常に作動することを確認しました。

最後に故障コードを消去し、再度自己診断を実施。

異常がないことを確認し、作業を完了しました。

今回の診断で重要だったのは、症状に対して部品を当てはめることではありません。

「変速しない」という現象を起点に、どの制御が成立していないのかを考え、その原因を物理的な痕跡から検証する。

故障診断とは、交換部品を探す作業ではなく、車両が発している情報を読み解き、原因と結果の関係を組み立て直す作業だと考えています。

30年以上の時間を走ってきたランドクルーザー80。

その価値をこれからも維持していくためには、古いから交換するのではなく、なぜ不具合が起きたのかを理解したうえで、必要な箇所に必要な手を入れること。

機械を直す。

その先にある、「なぜ」を解く。

それが、長く乗り続けるための整備だと思っています。

ご依頼誠にありがとうございました。



#ランクル80
#ランドクルーザー80

『供給がないを終わりにしない』3年前、リアリーフスプリングの交換をきっかけに、弊社とのお付き合いが始まったランドクルーザー74。それ以前は他の整備工場へ入庫されていましたが、純正リーフスプリングの供給終了により、整備の継続が難しい状況にあり...
21/10/2026

『供給がないを終わりにしない』

3年前、リアリーフスプリングの交換をきっかけに、弊社とのお付き合いが始まったランドクルーザー74。

それ以前は他の整備工場へ入庫されていましたが、純正リーフスプリングの供給終了により、整備の継続が難しい状況にありました。

そこでご相談いただき、当時選択したのが、現在も採用しているTERRAリーフスプリング。

今回の車検では、走行距離194,000km。

新車時から一貫して大切に乗られてきたことが伝わる一台です。

今回の整備内容は、エンジンオイル・オイルエレメント・バッテリーの交換。

そして、運転席ドアのガタつきを確認し、ドアスプリングピンを交換しました。

長い年月を走ってきた車には、走行距離だけでは表せない経年の変化があります。

部品が摩耗しているから交換する。

不具合があるから修理する。

それだけではなく、現在の状態を正確に捉え、その車がこれからどれだけの時間を走るのかまで考えて整備する。

旧い車を維持するということは、部品を新しくすることだけではありません。

供給が途絶えた部品に代わる方法を考え、今ある状態を見極め、必要なところに手を入れながら、その車固有の価値を次の時間へ繋いでいく。

3年前に始まったお付き合いが、194,000kmという現在にも続いている。

その積み重ねこそ、長く車を預かる整備の意味だと思っています。

大切にされてきた車だからこそ、その価値を損なわない整備を。

今回もお任せいただき、ありがとうございました。



#ランクル74
#ランドクルーザー74
#車検整備

「残す」ということの、技術的な意味。車検整備で入庫した、(HZJ77)ランドクルーザー77。走行距離は223,000km。長い年月と距離を重ねた車両を前にすると、整備に求められるのは単純な「交換」ではありません。何を替えるべきか。何を直すべ...
17/10/2026

「残す」ということの、技術的な意味。

車検整備で入庫した、(HZJ77)ランドクルーザー77。

走行距離は223,000km。

長い年月と距離を重ねた車両を前にすると、整備に求められるのは単純な「交換」ではありません。

何を替えるべきか。
何を直すべきか。
そして、何をそのまま残すべきか。

その判断こそが、整備の質を左右します。

今回の点検では、リアリーフスプリングの折損を確認。

純正リーフにロングシャックルを組み合わせ、約2インチのリフトアップが施された仕様でした。

しかし、純正リーフスプリングはすでに供給終了。

そこで今回は、TERRA製のノーマル高リーフスプリングを採用しました。

ここで触れておきたいのが、2026年10月1日から施行された、改造自動車届出制度の見直しです。

一定の条件を満たす一般流通部品を使用した緩衝装置の改造については、従来の事前書面審査を伴う届出の対象から除外されることになりました。

リーフスプリングの交換に関しても、部品や車両、取付条件などが制度の要件を満たす場合、従来の事前届出が不要となります。

ただし、これは保安基準への適合確認まで不要になるという意味ではありません。

制度を正しく理解し、部品の選定から取付状態、車両全体の適合性まで確認することが、整備を担う側には求められます。

交換するのはリーフだけではありません。

シャックルピン、シート、Uボルト、ナットなど、長年の使用による摩耗や負荷の影響を考慮し、周辺部品も同時に更新しました。

さらに点検を進めると、センターパイプのハンガーステーには溶接部の剥離を確認。

マフラー本体に異常はなかったため、必要以上に部品を交換することなく、ステーを再溶接しました。

リアデファレンシャル周辺ではオイル漏れを確認。

さらに、ホーシングの溶接部にはクラックを発見しました。

こちらも状態を確認したうえで再溶接し、必要な修復を施しています。

古い車両だからといって、すべてを新しいものへ置き換えることが、必ずしも最善とは限りません。

交換する合理性。
修復する合理性。
そして、あえて残す合理性。

その三つを見極めることが、長く車と付き合うための整備には必要です。

223,000kmを走ったランドクルーザーには、それだけの時間を積み重ねてきた車両としての履歴があります。

その履歴を消すのではなく、状態を読み解き、必要なところに技術を加え、さらに先へつないでいく。

「残す」とは、古いものをそのまま保存することではない。

価値を見極め、必要な手を加えながら、もう一度、走り続けられる状態へ整えること。

CRAFTが考える整備は、部品を交換する作業だけではありません。

一台の車が持つ価値を理解し、その価値を次の時間へ引き継ぐための仕事です。

223,000km。
このランドクルーザーには、まだその先があります。

大切な一台をお任せいただき、ありがとうございました。



#ランクル77
#ランドクルーザー77
#車検整備

『整備の時間軸』ランクル76の車検整備。約18.6万kmを走行した車両だからこそ、目の前にある状態だけではなく、これから先の時間まで含めて車両を診る必要があります。今回、各部を点検する中で、ステアリング系統のリレーロッドに僅かなガタを確認し...
11/10/2026

『整備の時間軸』

ランクル76の車検整備。

約18.6万kmを走行した車両だからこそ、目の前にある状態だけではなく、これから先の時間まで含めて車両を診る必要があります。

今回、各部を点検する中で、ステアリング系統のリレーロッドに僅かなガタを確認しました。

現時点で車検不適合となるような著しいガタではありません。
しかし、僅かな変化であっても、それを「異常なし」と片付けるのではなく、今後の摩耗を予測するための情報として捉えます。

来年にはナックルオーバーホールを予定しているため、その際にリレーロッドも改めて状態を確認し、必要であれば交換する。

一方、タイミングベルトはH23年、約10万km時に交換済み。現在は約8.6万kmを走行しています。

距離だけを見れば交換時期にはまだ余裕がありますが、交換から約15年が経過しています。

タイミングベルトは走行距離だけで寿命を判断できる部品ではありません。
経年による劣化も考慮する必要があります。

今回は現時点で異常がないことを確認したうえで、来年の整備を一つの区切りとして、タイミングベルトだけでなく、ウォーターポンプやテンショナーなど周辺部品も含めた整備を検討します。

整備とは、壊れている部品を片端から交換することではありません。

「今、交換すべきもの」と「今後の変化を見ながら適切な時期に整備するもの」を見極めること。

車検に適合していることは、あくまで現在の状態に対する一つの基準。

その先も長く乗り続けるのであれば、車両の履歴、走行距離、経過年数、部品の摩耗、そして今後予定される整備までを一つの時間軸として考える必要があります。

目に見える故障だけを追うのではなく、
まだ小さな「兆候」を拾い、
次の整備へ繋げていく。

一台の車を長く維持するために、CRAFTが大切にしているのは、その場だけを整えるのではなく、その車のこれからまで見据えることです。

今回も大切な一台をお任せいただき、ありがとうございました。



#ランクル76
#ランドクルーザー76
#車検整備

「予防の論理」ランクル80の車検整備。旧い車を維持するうえで重要なのは、不具合を発見してから対処することだけではありません。現在の状態を起点に、その先に起こり得る劣化まで推察し、整備の合理性を組み立てること。今回の点検では、ウォーターポンプ...
06/10/2026

「予防の論理」

ランクル80の車検整備。

旧い車を維持するうえで重要なのは、
不具合を発見してから対処することだけではありません。

現在の状態を起点に、その先に起こり得る劣化まで推察し、整備の合理性を組み立てること。

今回の点検では、ウォーターポンプからのクーラント漏れを確認しました。

前回交換から約10年。
偶然にも、交換を検討すべき時期と不具合の発生が重なりました。

ウォーターポンプの交換にはタイミングベルトの脱着を伴います。

だからこそ、単独の部品交換で終わらせるのではなく、

・タイミングベルト
・タイミングテンショナー
・テンショナースプリング
・カムオイルシール
・タイミングギアオイルシール
・ウォーターポンプ
・ウォーターポンプボルト

まで同時に更新。

ウォーターポンプの固定ボルトも新品とし、規定トルクで締結しました。

さらに、周辺のターボウォーターホースを交換。
ファンベルトについても単純な年数では判断せず、実際の劣化状態を確認したうえで、ファンプーリーを更新。

クーラント、ラジエーターキャップまで交換しています。

整備において大切なのは、
「何を交換したか」以上に、「なぜ今、それを交換するのか」。

一度分解した箇所を再び開くことのないよう、作業性、経年劣化、部品相互の寿命を考慮しながら整備範囲を決めていきます。

足回りでは、リアスタビライザーリンクのブーツ破損を確認。

約5インチのリフトアップ車両であるため、単純な純正状態への復元ではなく、車高変化によって生じるスタビライザーの作動角まで考慮。

リンクを交換し、延長ステーを用いて本来の機能を損なわないよう調整しました。

そして、運転席シートの破損。

ここも「座れるから大丈夫」ではありません。

保安基準を満たすため、BRIDEシートと車種別専用シートレールへ交換。

カスタム車両においては、意匠として成立していることと、法規上成立していることは別問題です。

車検とは、単なる期限更新ではない。

車両が現在どのような状態にあり、
その状態が安全性・耐久性・法規適合性の観点から成立しているのか。

その一つひとつを検証する機会でもあります。

最後にエンジンオイル、オイルエレメント、ブレーキフルード、ワイパーを交換。

整備とは、部品を新しくする作業ではない。

車両の状態を読み解き、必要な介入を選択し、その先の時間まで設計すること。

長く乗る価値は、年月そのものではなく、
年月を重ねてもなお、走る理由を失わないことにある。

今回も無事、車検整備を完了しました。

大切な一台をお任せいただき、ありがとうございました。



#ランクル80
#ランドクルーザー80
#車検整備

『維持の本質』今回、車検整備でお預かりしたのは、走行 34,000km のGUN125ハイラックス。車検という制度には、「保安基準への適合を確認する」という明確な役割があります。しかし、車両を長期にわたって使い続けるという視点に立てば、車検...
30/09/2026

『維持の本質』

今回、車検整備でお預かりしたのは、走行 34,000km のGUN125ハイラックス。

車検という制度には、「保安基準への適合を確認する」という明確な役割があります。

しかし、車両を長期にわたって使い続けるという視点に立てば、車検は単なる通過儀礼ではありません。

それは、時間と使用によって少しずつ変容していく車両の状態を捉え直し、これから先の使用環境まで見据えて、その状態を適正な位置へ引き戻す機会でもあります。

今回交換したのは

・エンジンオイル
・オイルエレメント
・ブレーキフルード
・エアコンフィルター
・ワイパーゴム

そして、ガラスコーティングを施工している車両であることを踏まえ、ワイパーについても一般的なゴムではなく、撥水ガラスとの親和性を考慮した撥水用ワイパーゴムを選択しました。

交換した部品だけを列挙すれば、決して特異な整備ではありません。

しかし、整備の価値は、交換部品の多寡では測れない。

むしろ重要なのは

「何を交換したか」ではなく、
「なぜ、それを交換するという判断に至ったのか」

という部分にあります。

走行距離だけを尺度として機械的に部品を交換することも、反対に「まだ走れる」という理由だけで先送りすることも、必ずしも適切とは限りません。

経過時間、走行距離、使用環境、劣化の進行度、車両固有の仕様。

それら複数の情報を照合し、一台ごとの現在地を見極める。

整備とは、部品を新しくする作業ではなく、車両の状態を読み解き、その状態に対して適切な介入を選択する行為。

弊社では、そう考えています。

この車両には、昨年の施工にも同じ思想があります。

弊社でリフトアップを施工した際に装着した、データシステム製MVC811。

これもまた、単なる利便装備として取り付けたものではありません。

車高を変更すれば、サスペンションやタイヤといった機械的要素だけではなく、運転者の視点と車体周辺との位置関係そのものが変化します。

すなわち、車両の姿勢を変えることは、同時に視界の幾何学的条件を変えることでもある。

そこで弊社は、リフトアップを「車高を上げる作業」として完結させず、その変更によって派生する視界への影響まで施工範囲として捉えました。

今回の車両は純正の直前直左鏡を維持したうえで、MVC811を補助的な確認手段として追加しています。

直前・側方の視界については保安基準上、運転者席から所定の範囲にある障害物を確認できることが求められています。

また、一定の要件を満たすカメラおよび画像表示装置によって視界を確認する構成についても、現在の審査基準に規定があります。

さらにMVC811のメーカーも、純正の直前直左鏡を撤去してカメラをその代替とする場合と、既存の鏡を維持したうえで補助的にカメラを使用する場合を明確に区別しています。

今回の施工は後者。

つまり

「車検に通すため、とりあえずカメラを付けた」

という発想ではありません。

車両の仕様変更によって何が変化するのか。

その変化によって、どのような影響が生じ得るのか。

そして、それをどのような方法で補完するのが適切なのか。

そこまでを一つの設計思想として考えています。

車両は、時間とともに静かに変化します。

摩耗するもの。
劣化するもの。
性能が緩やかに変化するもの。

そして、カスタムによって意図的に変化させるものもある。

だからこそ、車両を「現在の状態」だけで捉えるのではなく、そこへ至った経緯と、これから辿るであろう時間まで含めて評価する必要がある。

整備とは、変化を否定することではありません。

変化を正しく認識し、必要なものと不要なものを峻別し、車両としての均衡を保つこと。

交換することにも理由がある。

交換しないことにも理由がある。

そして、カスタムによって新たな変化を加えるのであれば、その変化によって派生する事象まで予見し、必要な対策を講じる。

そこまで引き受けてこそ、車両を預かる仕事だと考えています。

車検に「通す」。

それだけなら、検査を終えることが目的になります。

しかし、その先には、お客様が日々その車を使う時間があります。

だから私たちは、検査の瞬間だけではなく、検査を終えた後の時間まで含めて車両を考える。

「維持する」とは、何も変えないことではない。

変化を読み取り、必要な介入を施し、適切な状態を次の時間へ引き渡していくこと。

その積層こそが、一台の車両の価値を形づくっていく。

維持とは、静的な保存ではない。
変化と向き合い続ける、動的な技術です。

その考えを弊社の仕事として積み重ねていきます。

いつもご依頼誠にありがとうございます。



#ハイラックス
#125ハイラックス
#車検整備

「継承と更新の境界線」長く愛されてきたクルマには、その時代にしか生まれ得なかった設計思想があります。今回お預かりしたのは、78プラド。他社様でご購入されてから、まだ1ヶ月。今回は、ディスプレイオーディオ・ドライブレコーダー・バックカメラの取...
21/09/2026

「継承と更新の境界線」

長く愛されてきたクルマには、その時代にしか生まれ得なかった設計思想があります。

今回お預かりしたのは、78プラド。

他社様でご購入されてから、まだ1ヶ月。
今回は、ディスプレイオーディオ・ドライブレコーダー・バックカメラの取り付けを、弊社へご依頼いただきました。

ご来店のきっかけは、公式LINEからのお問い合わせ。
初めて弊社をご利用いただく、新しいお客様です。

古いクルマに現代の電装品を加える作業は、単純に「付ければ完成」というものではありません。

どこから電源を取り、どのように配線を逃がし、既存の内装や車体にどの程度手を加えるのか。

さらに、後から不具合やメンテナンスが必要になった際、
「どこに何を施工したのか」が分かる状態を残すこと。

見えなくなる部分ほど、施工者の考え方が現れます。

78プラドが持つ、あの時代特有の佇まいを損なわず、現代のカーライフに必要な機能だけを静かに補う。

それは単なる電装品の取り付けではなく、時間を経たクルマと、これからの時間を接続する作業だと考えています。

今回、数ある選択肢の中からCRAFT customsを見つけていただき、大切な1台をお任せいただいたことに感謝いたします。

これから始まる78プラドとの時間が、より安心で、より豊かなものとなりますように。

ご依頼誠にありがとうございました。



#78プラド
#ランドクルーザープラド
#オーディオ取り付け販売

住所

福岡県北九州市八幡西区上上津役5丁目8-16/2
Kitakyushu-shi, Fukuoka
807-0072

営業時間

月曜日 10:00 - 19:00
水曜日 10:00 - 19:00
木曜日 10:00 - 19:00
金曜日 10:00 - 19:00
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